1

多くの人々が交流を行うSNSでは、ウソやデマの情報があたかも本当のことであるかのように飛び交い、いとも簡単に拡散されて「真実」とされてしまうことが多いと問題視する声が上がっています。そんな中、Facebookは信頼のおけるニュース情報を発信し、ユーザーがそれをきちんと受け止めるための取り組み「Facebook Journalism Project」を開始しています。

Introducing: The Facebook Journalism Project | Facebook Media

https://media.fb.com/2017/01/11/facebook-journalism-project/



Facebookを代表とするSNSをめぐっては、きちんと裏付けのとられていないデタラメなニュースやデマなどが簡単に拡散されてしまうとして、問題視する声が上がっていました。特に、2016年11月のアメリカ大統領選挙においては、Facebook上で拡散された虚偽のニュースが選挙結果に大きな影響を与えたとも言われており、改めて「ニュースソースの信頼性」が問われる事態となっていました。

そして、その批判の矢面に立たされていたFacebookが立ち上げたのが「Facebook Journalism Project」です。このプロジェクトでは、次の3つの観点でFacebookにおけるニュースの信頼性を確かなものにするとしています。

◆1:ニュースプロダクトの共同開発

従来からもパートナー企業である報道機関などと共同でニュースコンテンツの制作を行ってきたというFacebookですが、新プロジェクトではさまざまな領域においてさらに取り組みを強化し、早期の段階から共同での開発を行うとのこと。

既存のライブ動画配信や360度動画、ニュースメディアの記事をFacebookアプリ上で直接表示する「Instant Articles」(インスタント記事)などの機能を発展させることで報道機関のニーズに答えつつ、まったく新しいニュース向けフォーマットの開発を進めるとのこと。ある編集者からはFacebook上でよく記事を読んでくれている読者に記事を集めたパッケージ版記事を提供したいという声も上がっているとのことで、すでに早期段階の開発が進められている模様。

また、優れたジャーナリズムのスタート地点は地元ニュースにある、ということで、Facebookでは地方のニュースメディアをサポートし、独立系メディアの成長を後押しする取り組みをも進めているとのこと。さらに、新たなビジネスモデルの構築やハッカソンの開催、そして多方面のニュースメディアからの声に耳を傾け続けることで、共同で信頼できるニュースプロダクトを提供できる取り組みを進めるとのこと。

◆2:ジャーナリスト向けトレーニングおよびツールの提供

Facebookでは今後数か月以内に、ジャーナリスト向けのFacebookのプロダクトやツール、サービスを学ぶことができるeラーニングの学習コースの提供を開始する予定。Facebookでは、Facebookのコンテンツ上で情報を収集してニュースを配信し、そして読者を惹きつけるための方策について世界中のジャーナリストと向き合う取り組みを進めているとのことですが、今後は著名なジャーナリズムの関連機関と共同でトレーニング用コンテンツの提供を進めるとのこと。



By nzsheep

また、Facebookが2016年11月に買収したコンテンツのパフォーマンスを測定するツール「CrowdTangle」をパートナー関係にあるメディアに無償で提供することも決まっています。

◆3:Facebookユーザー向けトレーニングおよびツールの提供

ニュース提供側のジャーナリスト向けと同様に、Facebookではユーザーに対しても十分な情報を提供し、意義のある意見交換を可能にする取り組みを進めるとのこと。

Facebook上で流れる偽の情報を誰でも簡単に報告できるようにするツールや、スパムコンテンツを生みだす温床になっている金銭的インセンティブ(広告収入)の排除、そしてコンテンツの信憑性を確認する「ファクトチェック」を信頼のおける第三者機関と共同で取り組むなど、ユーザーがメディアの信頼性を見抜く「メディアリテラシー」を向上できるための取り組みを行うとのことです。



By Roo Reynolds