「連続ドラマW 本日は、お日柄もよく」で主演を務める比嘉愛未/スタイリスト・後藤仁子、ヘアメイク・奥原清一(suzukioffice)、ソブ(フィルム)、Shaesby(Shaesby 伊勢丹新宿店)

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1月14日(土)から、比嘉愛未主演の土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 本日は、お日柄もよく」(毎週土曜夜10:00-11:00WOWOWプライム、全4回、第1話無料放送)がスタート。

【写真を見る】比嘉愛未は「連続ドラマに出演したというより、1本の長編映画を撮り切ったような感覚があります」と明かす/スタイリスト・後藤仁子、ヘアメイク・奥原清一(suzukioffice)、ソブ(フィルム)、Shaesby(Shaesby 伊勢丹新宿店)

同作は原田マハの同名小説をドラマ化したもので、ごく普通のOL・二ノ宮こと葉(比嘉)が、スピーチライターの紡ぐ“言葉”に魅了されて新たな人生を選択するという成長物語。

主演の比嘉にインタビューを行い、本作の見どころや“言葉”にまつわるエピソードを聞いた。

──撮影を終えた感想は?

連続ドラマに出演したというより、1本の長編映画を撮り切ったような感覚があります。佐々部(清)監督は映画をたくさん撮っている方なので、今回はロングスピーチを長回しで撮ることが多かったのですが、それがいい緊張感を生んでいました。スピーチのシーンは、ドキュメンタリー映画のようです。

WOWOWではたっぷりと時間をかけて1つの作品を作れますし、ドラマと映画のいいとこ取りをしているような感じで、出演できて本当に光栄でした。

──役作りにもじっくりと取り組めましたか?

役を「作り込んだ」のとは、ちょっと違うと思います。こと葉はあまりにも私に近いキャラクターなので、「素の自分でいこう」と思っていました。良く言えば「まっすぐで素直」、悪く言えば「頑固で不器用」なところが、私と似ていると思います。

こと葉の言動は違和感なく理解できたので、役作りでは悩みませんでした。

監督からは「“比嘉愛未”と“こと葉”が擦り寄って、“まな葉”になってもらいたい」と言われました。その感覚を忘れないようにしつつ、頭じゃなくて心で、こと葉の言葉を届けられるようにと思っていました。

──スピーチライターという職業は、もともと知っていたのですか?

いえ、全く知らなかったので、現職のライターの方に取材をして、一から勉強しました。スピーチライターはクライアントさんが人前で存分に輝けるように、演出するお仕事なんです。

だからお芝居でいうと、監督や演出家の方に近いのかなと思います。難しいですが、すてきなお仕事だと思いました。

──撮影現場では、共演者の方とどのように過ごしていたのですか?

(長谷川)京子さんとは、いろいろなお話をしました。子育てをしている京子さんに、いろいろと質問させていただいて。役者さんとしてもお母さんとしてもバリバリ働いている京子さんには、役の設定と同じように、「先輩!」という思いを抱きましたね。

八千草(薫)さんは、とってもチャーミングな方なんです。八千草さんが撮影現場にいらっしゃるだけで、みんなが癒やされました。八千草さんのお人柄が、声や言葉ににじみ出ています。お芝居に深さがあるので、歌人の役として説得力があるんですよね。私にはまねできない、究極の表現だなと思いました。

──劇中にはさまざまな“言葉”が出てきますが、中でも特に印象に残っているものは?

ドラマの最初と最後に出てくる、「愛せよ。人生において、よきものはそれだけである」です。私の人生のテーマなのかなと思いました。

私の名前“愛未”の由来が「未来永劫、愛し、愛される人に育ってほしい」という願いだと聞いたことがあって、今回あらためてこの言葉を聞いて、名前からくる使命感なのか、特に心に響きましたね。

──“女優”“比嘉愛未”“スピーチライター”のいずれかだと、どの立場が好きですか?

まず、私はスピーチライターには向いていないと思います!(笑) 今回演じてみて、私は自分で表現する方が好きだなと思いました。

それから、こうやって比嘉愛未としてお話しするのも、言葉にしながら自分の考え方を再確認できるので楽しいのですが…。やっぱり一番好きなのは、与えられた言葉で自分なりの表現をすることですね!

──こと葉がスピーチライターという職業に出合って人生が変わったように、比嘉さんの人生のターニングポイントは?

ずっと沖縄でモデルのお仕事をしていたのですが、高校を卒業する間際に、映画に携わる機会がありました。その時に初めてお芝居をして、3行くらいしかないせりふが全く言えなかったんです。

その悔しさがものすごく大きくて、「お芝居の勉強をしたい!」と思い、親にお願いして「上京させてください」って言いました。もしあの体験がなかったら、今ここにいないですね。

──「言葉の持つ力」が作品のテーマですが、これまでで一番「言葉の力」を感じたのは?

10年前、上京して初めて受けたオーディションが、連続テレビ小説「どんど晴れ」('07年、NHK総合ほか)だったんです。ヒロインを演じることになって頑張っていたのですが、撮影期間の終盤に悩んでしまって。

「1年間同じ役を演じているのに、一向に満足できないんです」と共演の草笛光子さんに相談したら、草笛さんに「私は50年女優をやってきたけど、一度も満足したことないわよ」と言われました。それを聞いて救われたような気持ちになったんです。今でもくじけそうな時には思い出しますね。

「本日は、お日柄もよく」もそういう心に響くすてきな言葉がたくさん出てくるドラマなので、見てくださった方に「言葉の力」が伝わるとうれしいです。