結婚5年未満の離婚率が高い

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結婚後、離婚してしまう夫婦が一番多いのは結婚“何年”の夫婦かご存知ですか? 『厚生労働省平成25年 人口動態統計月報年計概況』の“同居期間別離婚件数の年次推移”によると、結婚5年未満の離婚件数が一番多いそうなんです。

●結婚2年目の離婚がもっとも多い!

「実は、この現象は30年ほど前から変わっていません。そう考えると、いかに“結婚5年未満”が夫婦にとって大事な期間であるかということがわかりますね。私のところに相談にいらっしゃる方も、やっぱりその時期の方がもっとも多いです。一番早い方で結婚1週間という方もいらっしゃいました」

そう話すのは、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さん。さらに、5年未満の中でも結婚2年目の離婚件数が他の期間と比べて多いという。結婚2年目といえば、一般的にはまだラブラブな新婚の域なハズなのに…。その背景にあるものとは?

「結婚後の状況や結婚に至るまでの経緯は、夫婦それぞれ違いますね。実は、それらが離婚要因と大きく関係しています」

(高草木さん 以下同)

離婚の要因として多いのは、大きく分けて3つあるという。

「ひとつめは、子どもの有無です。結婚して間もないころというのは、子どもがいる夫婦もまだ少ないため、“子どもがいるから離婚を思いとどまる”“我慢する”という意識が薄くなりやすいんですね。つまり、ストッパーとなる子どもの存在がないため、何か夫婦間で問題が発生してから離婚するまでの決断が互いに早まってしまうからだと考えられます」

子どもが居ないことで、離婚後の再婚もしやすいという現実的な面もあるかもしれない。

●結婚までの交際期間が“半年未満”の夫婦は要注意!

そして、二つめと三つめに共通するのは、結婚に至る経緯との関わりという点。

「二つめは、交際期間が半年未満と短いケースです。相手のいいところしか見ていないまま結婚に至ってしまい、“えっ? こんなところもあったの?”と、幻滅のほうが大きくなってしまう。そうなると、マイナスのところしか見えなくなってしまうんですね。交際が長ければ、マイナス部分もある程度知っているので、“こういうタイプだしな〜”“またこのパターンだ”と、自分の中で納得材料を作ってしのげたりするのです」

三つめは、できちゃった結婚の場合。

「このケースの場合は、“鎹(かすがい)”となる子どもはいるのですが、結婚への経緯が“子どもができたことがきっかけ”になっている夫婦が多いため、本当に愛し合っての結婚ではなかったり、結婚への覚悟がしっかりできていなかったり、互いの信頼関係が築けていないままの結婚だったりで、関係が崩れるのが早くなりがちなんです」

●夫婦だから分かり合えるのではなく、互いの思いやりと努力あってこそ!

離婚の要因は、もちろんこれらだけではないという。しかし、“結婚5年未満の離婚が多い”という現実があるのだから、この時期はより大事な時期ということを夫婦で意識する必要がありそうだ。

「夫婦というのは、家族と言ってももともとは血の繋がりのない他人です。つまり、ずっと一緒に居られることが奇跡と言っても過言ではないくらいです。だからこそ、一番難しい関係なのです。夫婦になったら当たり前に分かり合えるのではなく、互いを思いやり、時間をかけて信頼関係を築く努力があってこそということを、決して忘れてはいけないと思います」

結婚への経緯や状況は夫婦それぞれ。しかし、結婚を長続きさせるためには、どんな夫婦にも信頼関係を築いていくための思いやりと努力が不可欠のようです。

(構成・文/横田裕美子)