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既報の通り、Razerは米ラスベガスで開催されたCES 2017で、3枚のディスプレイを搭載したゲーミングノートPC「Project Valerie」を参考展示した。ここでは実際に展示されている様子をお届けしたい。

Project Valerieは、17.3型の4K(3,840×2,160ドット)ディスプレイを3枚搭載し、横に広げると、11,520×2,160ドットの世界が広がる。実際に目にしてみると、すごい迫力だ。ゲーミングPCやディスプレイのデモとして、3画面を使ったものはよく目にするが、それを1台のゲーミングノートPCで実現しようとする発想に驚かされる。

Razerの発表や会場のスタッフによると、両側のディスプレイはスライド機構によって自動的に中央ディスプレイの背面に収まるとのことだったが、筆者がブースを訪れたときはアクリルケースに入れられ、一切触れることができなかったので、確かめることはできなかった。

3枚のディスプレイはいずれもIGZOパネルを採用し、Adobe RGB 100%の広色域表示に対応する。Razerは、ゲーマーのみならず、画像処理や映像処理を行うクリエイターなどもターゲットとしているという。

本体の厚さは1.5インチ(38.1mm)、重量は12ポンド(約5.44kg)未満を目指すとのことだが、ディスプレイが3枚ある分、重心が上になりすぎないか気になるところ。ただ、展示機は特に支えを必要とせず、後方にひっくり返るようなこともなかった。

また、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1080を搭載するが、3枚の4Kディスプレイでゲームをするには、GeForce GTX 1080でも心もとない。こうした点も気がかりだが、今回展示されたものはあくまで試作機ということで、今後も製品化に向けて仕様を詰めていくという。

筆者の周辺では、出張にモバイルディスプレイを持っていったり、宿泊するホテルのテレビをディスプレイ代わりにするなど、旅先でもマルチディスプレイを構築しようと工夫する人が多いが、別々の荷物になってしまう点やケーブルの取り回しが面倒というケースもあるようだ。外出先でもマルチディスプレイが必要な人にとって、Project Valerieは(重さに目をつぶれば)、面白い解決策の1つになるかもしれない。

○Project ValerieがCES会場で盗難 - Razerは2万5,000ドルの懸賞金を用意

そんなProject Valerieの試作機だが、なんとCES会場で盗まれてしまったことを、Razerの創業者でCEOのMin-Liang Tan氏がFacebookに投稿した。

Tan氏の投稿によると、CES会期の最終日である1月8日の午後4時(現地時間)に、Razerのブースから2台の試作機が盗まれたという。Tan氏は産業スパイによる犯行の可能性もあるとして、CESの管理部門や警察と協力し、厳しく対応する姿勢をみせている。また、2万5,000ドルの懸賞金を用意し、犯人の身元や逮捕、有罪判決につながる情報の提供を呼びかけている。

(千葉大輔)