「就活家族〜きっと、うまくいく〜」の富川家は理想の家族に見えるが…/(C)テレビ朝日

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「Q.あなたにとって仕事とは何ですか?」

【写真を見る】互いに仕事をしているのにいつまでも仲良しな夫婦の姿も理想的!/(C)テレビ朝日

「A.私にとって仕事とは、お金をもらいながらできる“遊び”です。なぜなら読書をするより記事を書いていた方が楽しいから」

もし就職面接でそう受け答えたら、受かるだろうか? かなりの博打になるが、粋な人間だと受け取ってもらえたら案外受かっちゃうかも。実績がないと言えないが…。

そんな、就活をテーマにしたドラマが1月12日(木)夜9時からスタートする「就活家族〜きっと、うまくいく〜」(テレビ朝日系)だ。

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、Webサイト・ザテレビジョン流の「試写室」。今回はその「就活家族―」を取り上げる。

【第1話ストーリー】大手鉄鋼メーカー・日本鉄鋼金属で人事部長を務める富川洋輔(三浦友和)。上司からも部下からも信頼の厚い彼は、現在新卒採用の面接とリストラを言い渡すという厄介な役割を請け負っていた。

日々、学生の採用面接を続ける中、洋輔は同期で総務本部長の綿引(神保悟志)から有力取引先社長の息子の縁故入社を持ちかけられる。上層部への点数稼ぎを促す綿引に対し、実直な洋輔は「公平に人物本位で選定する」と耳を貸さない。

ある日そんな洋輔の元に、1人の学生がやってくる。「君のような人間はどんな会社も必要としない、とあなたに言われたが、5つの会社から内定をもらった。もう一度、この会社の面接を受けさせて欲しい」というその学生に対し、洋輔は「それはできない決まりだ」と拒絶。そのまま足早に立ち去る洋輔を、学生は意味ありげな目でじっと見つめていた…。

一方で、リストラ勧告も難航。リストラ対象だった女性社員・川村優子(木村多江)が「会社に残りたい」と洋輔に懇願してくる。返答を保留にした洋輔だったが、このことがその後思いもかけぬ事態を招く…。

その頃、富川家では洋輔だけでなく、妻の水希(黒木瞳)、栞(前田敦子)、光(工藤阿須加)もそれぞれ問題を抱えていた。

栞は会社でのセクハラに悩まされ、就職活動中の光は全く内定がもらえる気配がなく、揚げ句、繁華街でホストクラブから出てくる母の水希を目撃してしまう。

一向に内定が取れずに追い詰められた光は、誘われるがまま怪しげな就活塾に出入りするようになる。

そんな中、洋輔が先日門前払いにした学生が取引先銀行頭取の息子だったことが判明。会社の事情で何としても彼を入社させるよう命令を受けた洋輔は………。

まず触れたいのが、主演の三浦がダンディー過ぎる件。遅くまで働く部下たちに「あとはやっておくから早く帰れ〜」という姿や、リストラ対象の女性社員に対しBARで優しく話す姿、ジェントルマンな立ち居振る舞い…これは女性のみならず男性でも惚れてまうやろ! 世の上司たちへの教科書として、彼の姿を目に焼き付けてもらいたいところだ。

かくいう私もBARで女性を口説くときの参考に。っておい! また、予告動画でも流れているが、三浦のドラムプレイや「サラリーマンなめるなよ!」という強烈なせりふを叫ぶシーンなどなど、とにかく格好いい。ぜひ視聴者の方々も、ビシッとしたスーツを着て見てほしい。あ、深い意味はありません。

そんな三浦演じる洋輔を「洋ちゃん」と呼ぶ妻・水希役の黒木。生徒や保護者、教師仲間に慕われる中学校の国語教師という役どころだが、これが“良妻賢母”そのもの。息子のピンチにビシッと出てきたり、夫を立てたり、夫をなだめたり、それでいて仕事もできる。

新居購入に浮かれる姿は、大女優に失礼を承知で言うと「かわいい」。こんな母親がいたら、私もツッパって家を飛び出すようなことはなかったろうし、むしろこの奥さんに「洋ちゃん」って呼ばれて、いつも立ててもらっている洋輔がうらやましい…。

私の古女房なんて「あんた! 明日朝早いんじゃろ? ついでにゴミ出していき! 朝ごはんはパンがその辺にあるから勝手に食べてな」って言われる始末。いっそ「実家に帰らせていただきます」ってメモを残していなくなりたい。

あ、既に実家だった。というかまだ“新女房”すらいないし、ツッパってもいないけども。

おなじみの脱線はさておき、その他にもどことなく「土曜ワイド劇場」っぽい人物紹介テロップ(※個人の感想です)や、ゲスト・柾木玲弥の不遜な態度&イヤミな喋り方の役に、就活塾講師役の新井浩文の怪しげな風貌。特にネクストブレーク筆頭の注目俳優・柾木の演技は個人的に大好き。かなりイヤなやつだけど、それがいい。

あとは富川家長女・栞(前田)のセクハラ飲み会の席の日本酒「愛想笑い」や、工藤演じる光の“就活あるある”ともいうべき姿など、細かいところまでこだわり抜かれている。

ちなみにヨイショするのは好きじゃないが、第1話にして富川家の家族感が既に前面に出ていて、もう既にシーズン2なんじゃないか?ってくらい、家族の空気が出来上がっているので、新ドラマにして不思議なほど違和感なく入れそう。

とにかく「サラリーマンなめるなよ!」からの三浦の熱い言葉、そして彼のプロ顔負けのドラムプレイで、私の顔はKURENAIに染まってしまった。もう1人で歩けないくらい、涙腺も大洪水さ。

私も一度でいいから言ってみたい。自分の不遇を嘆くばかりの人間、そして冒頭のクエスチョンに対し「ただの暇つぶしです」と答えちゃうような新入社員に…サラリーマンなめんなよ!と。