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有名タレントともなると、今も昔も一部の狂信的ファンがタレント本人やその家族に危害を加える事件を起こすことがある。
2014年にはAKB48の握手会で、メンバー二人がファンだという男から切りつけられる事件が起きたばかり。さらに遡れば、芸能人を狙った犯罪は、1957年に美空ひばりにファンが塩酸を浴びせかけた事件、1963年に吉永小百合がピストルで襲撃された事件、1983年には松田聖子が金属バットで暴漢に襲撃されるといった事件が起きている。

1993年にも、昭和の神話的元アイドル歌手と超有名俳優のビッグカップルの自宅が災難に見舞われた。

昭和を駆け抜けた伝説のアイドル・山口百恵


山口百恵といえば、昭和世代にとっては、"超"がつくアイドル。森昌子、桜田純子らとともに「花の中三トリオ」としてアイドルデビューし、またたく間にお茶の間の人気者に。
憂いを含んだ表情やクールな歌い方、ハスキーボイス……百恵が大衆を引きつけた要因は、一つには当時のいわゆる「かわいく愛らしいお人形さんのようなアイドルとは一線を画している点にあった。

テレビでその姿を見ない日はないほど人気の絶頂にあったさなか、百恵は映画「伊豆の踊子」や、連続ドラマで俳優、三浦友和と共演。二人は意気投合した。やがて二人の間柄が熱愛報道されるようになったかと思ったら、あっという間に結婚。
そして百恵は結婚を機に、通算約8年間の芸能生活の後、さっぱりと芸能界を引退してしまう。以降、タレントとしてメディアに登場することは一切なくなった。

しかし、後に世間を震撼させる形でメディアに登場することになろうとは……。

午後三時、役人を名乗る男が玄関から…


1993年のある初夏の日、そんな超ビッグカップル・三浦友和・百恵宅にナイフを持った男が乱入して籠城する騒ぎが起きた。専業主婦となり、百恵(当時34)がひとり自宅にいた時間帯だった。

侵入者は男。日中の午後3時ごろ三浦邸のある界隈に現れた。スーツ姿で、アタッシェケースを手にしており、一見セールスマンを連想させる姿だったという。
男は大胆にも玄関のインターホンを押し"国税庁"を名乗った。一人で在宅していた百恵が応対したのだが、何かおかしいと感じた百恵が問い詰めると様子が一変。「ファンなんです。家の中に入れて下さい」と言い出し、百恵をそのまま家のなかに押し込もうとして揉み合いになった。

危機一髪だった山口百恵


ここですかさず百恵が大声をあげて助けを呼んだところ、元軍人という隣人をはじめ、近所の人々もかけつけた。百恵はすきを見て逃げて消防署の出張所に避難。男のほうは、そのまま家のなかに入り込み、夫婦の寝室で自殺を図ったものの、一命は取りとめた。百恵も幸いにも擦り傷程度の軽傷で済んだ。

エンターテインメントはくれぐれも、生活を彩る一つのコンテンツとして、節度をもって楽しみたいもの。ファンも"暴走"しないように気をつけたいものだ。
(せんじゅかける)

※イメージ画像はamazonよりGOLDEN☆BEST 山口百恵 アルバム・セレクション Original recording remastered