去年の大晦日。NHKで紅白歌合戦が繰り広げられていた同時刻、日本テレビで放送されていたのが『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対笑ってはいけない科学博士24時』です。

リアル視聴率も第1部が17.7%と好調。自分のように紅白を観て、年を越してから録画していた「ガキ使」を眠くなるまでダラダラと観るという人もいますから、潜在視聴率はさらに高いと思われます。

この番組は、笑ったら罰ゲームというルールの中、メンバーを笑わせる刺客として大物芸能人や俳優さんが登場するのも見どころのひとつ。そして、今回、大きな話題となったのが斎藤工さんです。

タンクトップにハチマキといういでたちで「イェーーーーーーーーーーイ!」と絶叫し、「セクシーを愛し、セクシーに愛された男!」というような口上を叫ぶ。あまりの顔面崩壊&ハイテンションに、ラストの「すべてをさらけ出したこの俺は、サンシャイン さ い と う!」というところまで、斎藤工さんだとわからなかったほど。

そして、これ、斎藤工かーと改めてビックリ。こんな攻めた演技もOKとは。もちろんリプレイです。録画していてよかった!

身長184センチの恵まれたボディーに仔犬のような顔だちとゆるふわパーマ。そしてドラマ『昼顔』と『運命に、似た恋』の出演で、世の女性たちにとっては、主にセクシー担当というか、エロ目線上にいた斎藤工さん。その「かわいい」&「カッコいい」&「抱いていただきたい」イメージが一気にダウン!? かと思いきや、男性だけでなく、女性たちにも「カッコいい」「惚れ直した」「こんなこともできるなんて、人間に厚みがある」「エロくて面白いなんてサイコー!」と大好評。

ギャップ萌えというのは不思議なもので、マイナスからのプラスだけでなく、その逆でも「好き」が増長します。
福山雅治さんが最たるもので、超絶イケメンでラブソングも超うっとりなのにラジオでは下ネタばっかり。それによって「顔がいい“だけ”で、根っこは俺たちとおんなじ」と男性ファンも増えたようですが、女性ファンはそのギャップに萌える。

星野源だってギャップ萌え

星野源さんも、そう。人気者になりすぎて過去のエロTwitterを削除しなければならないほどエロいのに、マジメで誠実な“独身のプロ”平匡さんにも見えるし、全盛期のオザケンを彷彿させるカルチャー王子の雰囲気もある。いい曲もつくる。一方で、“うそ太郎”や“オモえもん”もばっちりハマる。この、“想像していた人物像と違う”という、そこにギャップ萌えが生まれるのです。たとえ理想のイメージからの乖離でも、ノープロブレム。多面性に魅力を感じるのですね。

斎藤さんは、11日に放送された情報バラエティー番組『ZIP』に出演したとき、「ガキ使」の弾けた演技について、「出された企画案の一番、自分がやる姿が想像できなかったものだったから選んだ」というようなことを言っていました。去年観た別のトーク番組では、「セクシーばっかりと思われるのはちょっと……」と演技の幅が狭まってしまうことを気にする発言をされていました。だから、もしかしたら、もうエロ目線の女性ファンはいなくなってもいい! という気持ちでいたのかもしれません。でもその突き抜けぶりこそが、女性ファンにとって、究極の“ギャップ萌え”を生み出す結果になったのです。

今後、ドラマなどでエロな斎藤さん(と書くとトレエンの斎藤さんみたいですね…)を観ても、これまでと違った新鮮な気持ちでキュンキュンしたりドキドキしたりしそうです。いろんな顔がある男性って素敵ですよね。とはいえ、DV系のギャップには要注意です。自分の心や体を傷つけるギャップはダメですからね。本人はなかなか気づけないようですから、身近な女性同士タッグを組んで、それだけは排除していきましょう。

イケメン鼻くそホジはアリ。でも、普段はめちゃめちゃ優しいけど急に怒りだして暴力性が止まらなくなる、というギャップにはくれぐれも萌えぬよう……。

「いつもシャキッとしている男性が、寝坊で遅刻。青ヒゲボーボーであたふた出社してきた」「ぽっちゃりしているのに小食」「コンタクトレンズからの黒ブチ眼鏡」etc.その2では、「え、そこですか!?」を含め、独身アラサー&アラフォーOLがリアルライフで遭遇したギャップ萌えシチュエーションを紹介します。