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横河メータ&インスツルメンツは、波長範囲350nm〜1750nmのレーザの光スペクトルを、広い測定ダイナミックレンジと高い波長分解能で高精度に測定する光スペクトラムアナライザ「AQ6374」の発売を開始したと発表した。

従来、光スペクトラムアナライザは、光通信分野で使われる波長範囲(1260nm〜1675nm)が測定できるものと、医療/家電/材料加工分野などで応用されている光の波長範囲に相当する可視光の波長範囲(380nm〜780nm)が測定できるものとに分かれていたため、光学技術の基礎研究、広帯域光源メーカ、および分野をまたいで使用される光部品のメーカは、複数の光スペクトラムアナライザを併用するか、分光器を用いた大型の測定システムを構築する必要があった。

同製品は、可視光から光通信の波長帯までの幅広い波長範囲を1台で測定可能とした測定器で、データ取得の最高分解能2pm、最大波長サンプル数10万ポイントを実現したことで、広い波長範囲を1回で高精度に評価・解析することを可能とした。また、近傍ダイナミックレンジは60dBで、半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現したとのことで、1波長の光しかでない半導体(DFB-LD)と広い波長範囲の測定が求められる光ファイバと両方の開発に活用することが可能だという。

さらに、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気が特定の波長の光の吸収してしまうため、水蒸気を除去する機構も採用したほか、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2〜3倍の波長の光)の影響を低減する機能も搭載。これにより、被測定光本来の光スペクトルの測定が可能としたと同社では説明している。

なお、同社では対象ユーザーを光学分野の大学・研究機関、光半導体デバイスメーカ、光部品メーカなどとしているほか、主な用途として、半導体レーザ、ファイバレーザの発光スペクトル評価、光ファイバ/光フィルタの波長透過特性測定などとしている。

(小林行雄)