究極の個人情報

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ピースサインの写真から指紋が複製される恐れのあることが分かり、波紋を投げかけたが、司会の羽鳥慎一が「ある条件さえそろわなければ指紋は盗まれないことが分かってきました」と伝えた。さて、そのある条件とは......

国立情報学研究所が実験で写真からの指紋複製に成功し警鐘を鳴らしたほか、ドイツのハッカー集団のメンバーも一昨年、国防大臣の記者会見の写真から指紋の複製に成功した映像をYou Tube で明かしている。

では、なぜネット上の写真から指紋の複製ができたのか?

実際に、国立情報学研究所の越前功教授に再度一眼レフカメラで実験を行ってもらった。番組スタッフのピースサインの写真をパソコンに取り込み特殊な画像処理を加える。あらかじめ登録しておいたスタッフの指紋に重ねるとピッタリ一致した。

しかし越前教授は「現状ではそれほど注意する必要はない。十分条件がそろわないと指紋の複製は難しい」と話す。

カメラ、光、距離などの条件合致が必要

その十分な条件とは、高解像度のカメラ、太陽光など明るい光の下、ピントが合う顔の近くでピースサインをする、高画質のままネット上に写真を投稿する―などの条件が合致しないと複製は難しいという。

しかも人差し指による認証システムを導入している大手銀行や大手の鍵メーカーは指紋ではなく静脈認証を使っており指紋の模様が同じでは不正ができないようになっているという。

油断は禁物、技術は進歩する

浜田敬子前AERA編集長「悪用する人はどんな技術を使っても多分、悪用すると思うし、技術の進歩でカメラの解像度が上がるので気をつけた方がいい」。テレビ朝日ディレクターの玉川徹は「指紋は究極の個人情報。この個人情報を他人に渡すことがいかに危険か考えた方がいい。それがどこへ流れるかわからないから」と警告する。

いずれも究極の個人情報を安易にネット上に流すことには慎重で、羽鳥も「便利さと危険が表裏一体だということを認識しなければいけない事例だと思いますね」。