レアアース大国と聞けば多くの人が中国を思い浮かべるだろう。事実、中国は世界のレアアース生産量の大半を占めており、名実ともにレアアース大国と言える。だが、中国メディアの今日頭条は9日、「レアアース大国とは中国ではなく、日本である」と指摘する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 レアアース大国と聞けば多くの人が中国を思い浮かべるだろう。事実、中国は世界のレアアース生産量の大半を占めており、名実ともにレアアース大国と言える。だが、中国メディアの今日頭条は9日、「レアアース大国とは中国ではなく、日本である」と指摘する記事を掲載した。

 記事はまず、中国のレアアース埋蔵量は世界最大の国だったと伝える一方、レアアースを絶えず乱採掘して30年あまりが経過した現在、埋蔵量は大幅に減少してしまったと指摘。日本は中国がレアアース埋蔵量を減らす間に中国から大量のレアアースを輸入してきたほか、日本にはレアアースを含め、莫大な量の希少金属が存在する「都市鉱山」まであると説明した。

 「都市鉱山」とは、廃棄された電化製品などに含まれる希少金属を「都市に存在する鉱山」と見なしたものであり、近年は都市鉱山に存在する資源を積極的に回収することが重要視されている。また、日本の都市鉱山に存在する資源の量は世界有数の資源国に匹敵するという見方もある。

 また記事は、日本が中国から大量のレアアースを輸入し続けたのは「中国を空っぽにする」という目的もあったという見方を示し、日本企業による「中国産レアアースの狂ったような輸入」は中国側の警戒心を引き起こしたと説明。そのため中国側はすでにレアアース資源保護の重要性を認識し、輸出制限に踏み切ったが、日本は自国の利益のために欧米とともに世界貿易機関(WTO)に提訴するなど反発したと主張した。

 記事はこのままのペースで乱掘を続ければ、「20年以内」に中国に埋蔵されているレアアースはゼロになると説明しているが、記事の主張からはなぜか「被害者意識」が感じられる。日本がレアアースを中国から輸入しているのは「中国の資源を食いつぶす」ことが目的ではないのは明白であり、自国の乱掘と密輸の責任を日本に押し付けようとでも言うのだろうか。

 現在の科学技術においてレアアースは必要不可欠な素材であり、レアアースの重要性を認識していながら乱掘と密輸を食い止められないのは、中国の管理能力が不足しているために他ならない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)