シンガポールとマレーシアを結ぶ越境高速鉄道の建設に向け、両国は2016年12月13日に建設関する合意文書に署名した。全長350キロメートルの同高速鉄道は2026年の開業を目指しており、いよいよ本格的な受注競争が始まる。(イメージ写真提供:123RF)

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 シンガポールとマレーシアを結ぶ越境高速鉄道の建設に向け、両国は2016年12月13日に建設関する合意文書に署名した。全長350キロメートルの同高速鉄道は2026年の開業を目指しており、いよいよ本格的な受注競争が始まる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、同高速鉄道の入札は2017年第4四半期に行われる計画であることを伝え、日本と中国のみならず、韓国、ドイツ、フランスなどの企業も入札に参加する見込みだと伝え、「これまで何度も受注競争を繰り広げてきた日中が再び東南アジアでぶつかることになる」と報じた。

 記事は、シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道は東南アジアで初となる越境高速鉄道だと伝え、プロジェクト総額は150億ドル(約1兆7379億円)規模に達する見込みと紹介。全長350キロメートルのうち、15キロメートルはシンガポール国内に建設され、残りはマレーシア国内に建設されるとし、同様に8つの駅のうち7つがマレーシア国内に設置されることになると紹介した。

 続けて、多くの企業が同高速鉄道に大きな関心を示しているとしながらも、「最有力候補は日本と中国と見られている」と主張。シンガポール側は高速鉄道の運用経験豊富な日本を高く評価しているとしながらも、高速鉄道建設の費用の大半を負担するマレーシア側はコストの安い中国高速鉄道を評価していると紹介、新幹線と中国高速鉄道のどちらを採用するかについて、シンガポールとマレーシア両国で意見が割れている可能性があることを伝えた。

 また記事は、同高速鉄道には課題もあると指摘し、それは「空の便」との競争であり、シンガポールとマレーシア・クアラルンプール間の路線は毎日45便も存在すると伝え、「高速鉄道の乗車券が高すぎれば利用客を集めることができず、安すぎればコストを回収できない」と指摘。そのため、高速鉄道路線の沿線都市の開発など、乗車券以外でも収益をあげることが必要だとしつつ、「沿線都市の開発では日本は豊富な経験を有している」と警戒感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)