栄養科学博士に聞く、キレイを作る食事・食生活を変えるヒント【前編】 #30代からのからだづくり

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いつまでもきれいで、元気で、しなやかであるためには運動が欠かせません。すでに運動習慣がある方はもちろん、これからはじめる人にも知ってもらいたい、からだづくりと食事の関係や、食生活を変えるヒントを教えていただきました。

アンチエイジングフード研究家、栄養科学博士のオーガスト・ハーゲスハイマーさんは、50代には見えない若々しさ。アンチエイジング・スペシャリストとして活動し、自らもトレーニングを欠かしません。そんな食の専門家・オーガストさんに、からだをつくる食事についてうかがいます。
成長ホルモンが元気の秘訣
――女性の間でからだづくりに注目が集まっていることをどう感じますか?
オーガスト:どんなに細くて若くても、骨と脂肪しかない人は、頬がたるんでおばあちゃんのような肌をしています。タンパク質不足で新しい筋肉がつくれない食生活をしているのでしょう。ですから、これまでの"見ためが細ければいい"という考えから、筋肉をつけたいと願う女性が増えているのはとてもうれしいですね! トレーニングや食事を通じて、正しくキレイになる知識を身に付けることは、一生の財産になります。
――正しくキレイになるために筋肉が欠かせないのはなぜでしょう。
オーガスト:人間は生まれてから成長とともに筋肉が付いていきます。筋肉を維持したり、増えている間は脳が成長ホルモンをたくさん出します。成長ホルモンが出ると回復力が高く、肌のターンオーバーもよくなる。つまり若くいられるのです。
ところが筋肉が減ると、脳が『このからだはもう成長していない』と感じ、成長ホルモンの分泌が減ってしまう。回復力が落ち、いくら寝ても疲れが抜けないのはそのせいです。成長ホルモンを出して老化を防ぐには、筋肉を減らさないことが必要です。
筋肉の材料は食事からしか補えない
――からだをつくるための食事とはどのようなものですか?
オーガスト:大工さんがいても木材がなければ家を建てることはできませんよね。筋肉を付ける場合も同じように、素材となるタンパク質(アミノ酸)が必要で、それは食事から補うしかないのです。
まずは肉と野菜。健康的な食事というと野菜たっぷり、お肉少なめを思い浮かべる方が多いですが、同じくらい動物性タンパク質もきちんと摂る必要があります。私たち人間には植物性タンパク質より動物性の方が吸収しやすいと言われています。同時に緑黄色野菜を摂ることで酸性(タンパク質)とアルカリ性(野菜)をpH調整し、体内を中性に整えます。血液が酸性に傾くと骨粗鬆症になりやすいので、特に女性は注意してほしいですね。
毎食十分なお肉を摂るのは難しいと思うので、タンパク質はプロテインで補います。おすすめはアミノ酸スコアが高いホエイプロテイン。"何だか怪しい加工品"と思われがちですが、母乳のタンパク質の6割はホエイからできていて、まさに筋肉づくりの原料。トレーニング後の筋肉の回復にも効果的です。
運動をはじめる前に。動きたくなる元気なからだに
――オーガストさんは食事指導をされていますが、これから食生活改善をはじめる方に、運動もすすめているのですか?
オーガスト:いいえ。これまで運動習慣がある人は別として、最初の30日は運動をはじめないようにとお伝えしています。なぜなら食生活を変えたい人のからだには何かしらの不調があり、運動不足で、疲労が溜まっている状態だから。そんな人がいきなり運動をはじめるとどうなるでしょう? すぐに疲れて、あきらめてしまいます。
――早く結果を出そうとするとあれもこれもしたくなりますが、その分、挫けてしまうのも早い。二兎を追う者は一兎をも得ず、ですね。
オーガスト:まずは食事を変えて運動のできる元気なからだになることが最優先。そうすると、30日後には元気なからだは自然と運動したいと感じるようになるのです。その状態から運動をはじめれば思いっきり動くことができて、よい睡眠が取れます。ジムに入会したけれど通えない方も多いですよね。この方法なら運動を無理なく、楽しく、長く続けることができます。
次回はオーガストさん注目のからだづくりに役立つスーパーフードと、食生活を変える方法をうかがいます。
>>後編に続く

お話を伺った方:オーガスト・ハーゲスハイマーさん
栄養科学博士、アンチエイジング・スペシャリスト。1962年福島県にて日本人の母とドイツ系アメリカ人の父と間に生まれる。米国カリフォルニア州で医学を勉強中に食や栄養による予防医学の重要性に気づき、アンチエイジングの専門家として活動。著名人のカウンセリングやホールフード食品の製品開発を手掛ける。
[アビオス]

取材協力:コンセプトスタジオveda
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