プレゼンターとして離婚騒動にゆれるブラッド・ピットが登場/写真:SPLASH/アフロ

写真拡大

現地時間1月8日に、第74回ゴールデングローブ賞(以下GG賞)の授賞式が行われ、下馬評通り『ラ・ラ・ランド』(2月24日公開)が7冠に輝き、圧倒的な力を見せつけた。

【写真を見る】ゴールデングローブ賞を席巻した『ラ・ラ・ランド』の面々/写真:SPLASH/アフロ

『セッション』(15)で高い評価を得た31歳のデイミアン・チャゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』は最多7部門ノミネートされ、すべてを受賞したこともGG賞の新記録になっている。

今回のGG賞は司会にジミー・ファロンを迎え、マライア・キャリーの大晦日ネタとドナルド・トランプがアメリカの新大統領に選出されたことを皮肉る以外は、これまでと違って役者を貶めることなく、終始穏やかに進行した。そんななか、今年最大のサプライズとなったのは、渦中の人、ブラッド・ピットがプレゼンターとして登場したことだった。

『ムーンライト』(2017年公開)のプロデューサーを務めるブラッドだが、アンジェリーナ・ジョリーと骨肉の離婚争いの真っ最中とあって、出演の予定は全く周囲に知らされてなかった様子。蝶ネクタイにタキシード姿でキメたブラッドが登壇すると、会場からも驚きと共に、激励を思わせる大きな拍手が巻き起こった。

特に、友人で舞台のすぐ近くに座っていたマット・デイモンは、大きな拍手と笑顔でブラッドを歓迎している様子がテレビに映し出され、ブラッドは少し戸惑いながらも、仲間たちからの温かい歓迎に応えていた。

レッドカーペットにも客席にも姿を現さなかったブラッドは、ドラマ部門の作品賞で『ムーンライト』が受賞した際にも登壇せず。過去に、同じくプロデューサーを務めた、『それでも夜は明ける』(13)がアカデミー賞を受賞した際には登壇していたブラッドが、今年2月に開催される同授賞式で受賞があった場合に登壇するのか、早くも注目されている。

またこれらの様子を見た人たちからは、「びっくり!」「ブラピ、プロデューサーの仕事がすごい!」「だいぶ元気そうになってよかった」「頑張って!」といったツイートが飛び交った。

ほかのサプライズは、セシル・B・デミル賞を受賞したメリル・ストリープのスピーチ。メリルはこれまでもアンチ・ドナルド・トランプを主張しており、加えてアカデミー賞の過剰なキャンペーンや、ハリウッドの男尊女卑なども否定してきた。

しかし映画への思いや、昨年亡くなったキャリー・フィッシャーについては最後の一言しか触れなかったのに対し、名前こそ出さなかったものの、かなり強い口調でスピーチの大半をトランプ次期大統領非難に費やしたことは、大きな驚きだった。

会場の役者たちは涙を流しながらメリルの話に聞き入り、プレゼンターのクリス・パインは「今日最高のスピーチだった」と壇上で絶賛したが、この舞台でハリウッドに強い政治色を持ち込んだことには賛否があるようだ。

受賞結果では、ドラマ部門作品賞で最有力候補だった、マット・デイモンがプロデュースを手掛ける『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(5月公開)ではなく、『ムーンライト』が受賞したこと、ドラマ部門主演女優賞で、最有力候補と言われていたナタリー・ポートマンではなく、外国語映画賞に選ばれた『Elle(原題)』のイザベル・ユペールが受賞する結果に。

また助演男優賞では、ベテランのジェフ・ブリッジスではなく、弱冠26歳のアーロン・テイラー=ジョンソンが選ばれたことなども挙げられている。

これらの結果は、まだまだ賞レースが混戦状態であることを物語っており、2月26日(日)に開催されるアカデミー賞の行方がますます楽しみになってきた。【NY在住/JUNKO】

主な受賞結果は下記の通り

作品賞ドラマ部門 『ムーンライト』

作品賞コメディ/ミュージカル部門 『ラ・ラ・ランド』

主演男優賞ドラマ部門 ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

主演男優賞コメディ/ミュージカル部門 ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』

主演女優賞ドラマ部門 イザベル・ユペール『Elle(原題)』

主演女優賞コメディ/ミュージカル部門 エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』

助演男優賞 アーロン・テイラー=ジョンソン『Nocturnal Animals(原題)』

助演女優賞 ヴィオラ・デイヴィス『Fences(原題)』

監督賞 デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』

アニメ作品賞 『ズートピア』(16)

外国語映画賞 『Elle(原題)』(フランス)