Waymo、エアロパーツふう自動運転センサーキット発表。高性能低コスト化したLiDAR搭載

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Googleの自動運転車開発プロジェクト改めWaymoが、ミニバン自動運転化用のセンサーキットを発表しました。クライスラーのハイブリッド・ミニバン「パシフィカ」に対応しており、後付けで自動運転機能を追加します。

2016年末にGoogleの自動運転車開発プロジェクトから晴れて親会社Alphabet傘下のいち企業となったWaymoは、自社で自動運転車すべてを開発するのではなく、既存の市販車へ自動運転機能を提供する方向にステアリングを切りました。今回発表となった自動運転化センサーキットは、噂に出ていたとおりクライスラー・パシフィカに搭載することを想定したものとなっています。

 

 

外観的な特徴は、前後バンパー/フェンダーやルーフに取り付けるセンサー類のデザインをエアロパーツのように洗練したところ。ただ、ルーフに乗せたピポサル風のLiDARセンサーだけはこれまで同様、大きなままです。

この特徴的なLiDARセンサーは当初7万5000ドルもの価格がすることでも話題となりましたが、現在のバージョンではおよそ90%ものコストダウンがなされ、高解像度化、高精度化を実現しています。さらに、各部に設置した長・短距離用センサーとの組み合わせによって、全方向で認識性能を格段に高めたとのことです。

 

 

Waymo CEOのJohn Krafcikは現在デトロイトで開催中の北米自動車ショーにて、ドライバーが自動制御からステアリングを取り戻して対応しなければなならないような事例件数は従来比1/4にまで減少しており、自動運転の「腕前」が向上していることをアピールしました。

Waymoのセンサーを乗せたパシフィカは、すでにカリフォルニア州とアリゾナ州で公道での試験走行を開始しています。試験走行距離は250万マイル(約400万km)に達しておりWaymoは今後8か月以内に300万マイル(約480万km)に到達するだろうとしています。

先ごろ閉幕したCES 2017でもNvidiaがアウディとともに自動運転機能の共同開発を開始すると発表しており、屋外で完全自動運転のデモを実演していました。Nvidiaはメルセデス・ベンツやボルボなどとも自動運転技術で関わっており、ホンダとも交渉中とされます。

Appleが自動運転車開発プロジェクト「Titan」で、車体の開発をやめたと伝えられて以降、Alphabet傘下のWaymoも同様の路線に動き、さらにNvidiaはDRIVE PX 2を武器に着々と自動車メーカーに浸透しているところをみると、自動運転車は自動車メーカーが開発する車体にIT技術企業が自動運転機能を共同開発するというスタイルが今後の主流になりつつあることは間違いなさそうです。