ニンテンドークラシックミニは究極の親子ゲーム機? 今の子供のためのファミコンだったワケ

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任天堂から発売されたゲーム機「ニンテンドークラシックミニ」は、1983年に発売されて大ヒットした家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター(以下ファミコン)」の外観をそのままにコンパクト化したゲーム機だ。懐かしいファミコンのゲーム30タイトルが内蔵されている。

内蔵されているゲームタイトルには、今のアラフォー以上の世代には懐かしくてたまらないラインナップがそろっており、HDMIケーブルでテレビにつなぐだけで簡単にゲームをすることができる。発売直後は注文が殺到し、入手困難な状態が続いていたが、徐々に在庫も回復して手に入りやすくなってきた。

ファミコン世代の大人たちに大人気のニンテンドークラシックミニ。
ところが、意外なニーズが隠れていた、それが現在の子供たちだ。

実際に小さな子供に遊ばせてみたところ、思いの外楽しむことができたのだ。

ニンテンドークラシックミニが持つ、大人だけでなく、子供にこそオススメしたい隠れた魅力について紹介していく。

やりすぎ防止にも!短時間で楽しめるシンプルゲームがいい!
子供にゲームを遊ばせるとき、どうしてもゲームのやりすぎを心配してしまいがちだ。
特に最近のゲームはクリアまで何十時間も費やす物が少なくないため、子供にはゲームを中断して止めることが難しいからだ。また、ソーシャルゲームなどの無料ゲームも、時間をかけないとポイントが稼げないため、ついやりすぎたり、不用意に課金したりするのも心配である。

もちろん、ファミコンにもやりこみ要素はあるし、長時間やってしまうこともあるが、ニンテンドークラシックミニに収録されているゲームは現在のゲームに比べて1ターンが短い物が多く、時間を区切って遊びやすいゲームが多いように思える。

携帯ゲーム機のように常に手元にあって直ぐに遊べてしまう物と違って、使うときだけテレビに接続し、遊ばないときは接続しなければ使えない据え置き型という点も大きい。
なお、ニンテンドークラシックミニは、リセットボタンを押すと、中断ポイントを作成してセーブすることができるようになっているので、急に中断しやすいので安心なのだ。

ルールが分からなくても大丈夫!“なんとなく”で遊べる!
ニンテンドークラシックミニには、取扱説明書が付いていない。
しかし、A、Bボタンと十字キーしかないので、試しにキーを押していると、自然に動作を覚えてできるようになる。小さい子供の場合でも、親が少し操作を確認して教えてあげると、あとは自分で勝手にできてしまうのだ。

実際に子供がニンテンドークラシックミニで遊んでいるのを見てみると、
マリオはひたすら走ったり飛び跳ねたりしているだけでも楽しそうだし、カービィも膨らんだカービィを見ているだけで可愛くて楽しめているようだった。そして、エキサイトバイクでは自分でデザインしたコースを走るのに夢中になっていた。

クリアや高得点を目的にすると難しくなるゲームもあるのだが、子供にとっては、なんとなく遊んでいるだけも充分楽しめているようだった。

小さいコントローラーが子供にはジャストフィット!
ニンテンドークラシックミニは、ファミコンの本体をそのまま小さくした形状のため、コントローラーもオリジナルのファミコンに比べてミニサイズになっている。

実は、ニンテンドークラシックミニのコントローラーは大人の手には小さ過ぎるのだが、子供に持たせてみたところとても丁度いいサイズ感だったのだ。
慣れてくると操作性が良い分、親よりも上手に使いこなしそうである。




世代を超えた親子の交流にオススメ
ファミコンは親の子供時代のゲームで、大人が童心に返ることができる。
そんなゲームを自分の子供とできることは親にとっても貴重な経験ではないだろうか。

2PLAYモードを使用して親子で対戦してみるのもオススメだ。
自分の子供時代の話に花が咲き、親子の会話も弾むかもしれない。ファミコンのゲームは世代を超えて愛されるゲームが多いので、グラフィックに頼らないゲーム本来の楽しさに触れてみるのもいいだろう。
このあたりは、親子で遊ぶことも多い人気のポケモンGOにも通じるところがある。

値段も手頃なので、一家に一台あるとポケモンGO同様に、親子で楽しめるゲーム機ではないだろうか。


ちえ