体温と外気温との差が激しくなる寒い冬こそ、外に出て体を動かせば、より多くのエネルギーを消費することができる。しかし、屋内との寒暖差が激しいゆえに、屋外で運動する際には入念なウォーミングアップが必要。さもなくば、かえって健康を害し、生命の危険に晒される可能性もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 体温と外気温との差が激しくなる寒い冬こそ、外に出て体を動かせば、より多くのエネルギーを消費することができる。しかし、屋内との寒暖差が激しいゆえに、屋外で運動する際には入念なウォーミングアップが必要。さもなくば、かえって健康を害し、生命の危険に晒される可能性もある。

 中国でも昨今健康ブームが到来し、余暇の時間にマラソンやジョギングに興じる市民が増えている。各地で様々なタイプのマラソン大会が開催されるようになったが、健康面への配慮が必ずしも追いついていないようだ。中国メディア・今日頭条は9日、「わが国民は運動に対して基本的なリスペクトを欠いている」とする記事を掲載した。

 記事は、近年ますます多くの中国人が健康に気を遣うようになったと紹介。健康な生活を大切にして体を動かすことは良いことであり、関連企業を中心とした経済の活性化にもつながるとした。しかし、その一方で、「夜にジョギングをしていると、ジョギングにふさわしくない格好の人を多く見かける」と指摘。寝間着の人、スラックスに革靴の人、スカートの人、スリッパの人など、さまざまな「なんちゃってランナー」を見かけるうえ、走る前後の運動について心得ていないと説明した。

 そして、このように服装や科学的な常識に欠け、体力の限界に対する判断能力に不足している中国の市民が多く存在する一方で、各地では盛んにマラソン大会が行われており、そこでは少なからず突然死の事例が発生していると指摘。「体力に対する見積もりの甘さに加え、スピードや記録ばかりを追い求め、適度な休息や体力の補充を無視した、正しくないやりかた」によって悲劇が後を絶たない事を伝えている。

 記事はまた、多くのマラソン会場で「がんばれ、君が最高だ」などといった言葉が掲げられていることについて、「荒唐無稽かつ危険だ」と指摘。一方「心臓や脳の疾患多発エリア」、「体の反応に注意してください」といった文句が掲示された大会もあるとし、「これこそ、人に優しいと言える」と論じた。

 市民が余暇にマラソンなどのスポーツに興じるようになったのは、中国の社会が進歩した表れの1つと言えるだろう。しかし、現時点ではまだ「なんとなく流行に乗っかってスポーツをする」状況で、体を動かすことの意義や目的を十分に把握できていない部分がありそう。体に無理のない心身の鍛錬、リフレッシュとしてスポーツが広く普及するには、もう少し時間がかかりそうである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)