「この日が迎えられて本当に幸せ」と語った篠原涼子

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 女優・篠原涼子が9日、都内で行われた読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ「愛を乞うひと」の完成披露試写会に出席。本作で幼少期に母親から激しい虐待を受けたヒロインと、虐待する母親という一人二役に初挑戦した篠原は「(映画版を)観たときから、十年来、絶対にやりたいと思っていた作品です。この日が迎えられて本当に幸せ」としながらも、母娘が数十年ぶりに再会を果たすクライマックスシーンでの「自分の老け顔(メイク)を見て『ああ、こんな顔になっちゃうんだ』とゲンナリして、ショックでした。あの顔は、勇気を持ってお見せできる顔じゃない」と撮影を振り返り会場を笑わせた。

 本作は児童虐待と母娘の愛憎を描き、1998年に原田美枝子主演で映画化された下田治美の同名小説のテレビドラマ版。高校生の娘と暮らすシングルマザーのヒロイン・照恵は、生き別れになった弟との再会を機に、幼少期に虐待を受けた母・豊子との凄絶な思い出と向き合い、亡き父の遺骨を探すため父の故郷・台湾へ渡る。だがそこで照恵は、それまで知らなかった母親の人生の真実に触れることとなる。篠原は、濃いメイクとケバケバしいドレスに身を包んだ攻撃的な豊子と、母と対照的に薄化粧で物静かな照恵という両極端な2役を演じ分けている。

 豊子として、幼少期の照恵(鈴木梨央演じる)を虐待するシーンについて、篠原が「やり終えたあと、あまりに痛々しくて、梨央ちゃんに『ごめんね、本当は(自分は)こんなんじゃないんだよ』って言いました。梨央ちゃんは、もう出来上がった一人の女優さんなので、熱演にやられてしまって、涙がウルウルしてしまいました」とコメントしていると、舞台袖から、花束を持った鈴木が、サプライズで登場。

 篠原との共演の感想を求められた鈴木が「辛い役柄で大変でしたけれど、憧れの篠原さんと、体当たりの演技ができてうれしかったです」とあいさつすると、篠原は「ドラマではバコンバコン(で殴って)やってたのに、今は抱きしめているこれ(ツーショット)って変かも。私、梨央ちゃんに酷いことしてるな、嫌われちゃうんじゃないかと思ってた。本当に今も憧れてくれてる? 作り話じゃないよね?」と心配顔でしきりに鈴木に話しかけ、二人でドラマの完成を喜んでいた。(取材/岸田智)

スペシャルドラマ「愛を乞うひと」は、読売テレビ・日本テレビ系にて1月11日夜9時00分〜10時54分に放送