ボランティア、お稽古……40代からの「友達づくり入門」

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学生時代、いかにして友達をつくっていたのだろうか? 過去が不思議なほど、大人が友達をつくるのは難しい。しかし今からでも遅くない。行動すれば出会いはある!

年を重ねるごとに、自然と減っていく友達の数。気づけば相談できる相手がいなくなって、わびしい人生に……。そんな不安を抱き、5年間で500人の友達をつくった経験のあるコラムニスト・木村隆志さんに、40代から友達をつくるコツを聞いてみた。

「最初に取り組みたいのは、デジタルツールのリストに頼らず、思いつくまま友達の名前を書き出すこと。友達数の現在地点を把握することで、少なければモチベーションが上がります」

日常の姿勢としては、友達を探している情報をオープンにするとよい。世話好きの友達や行きつけの店の店主など、人間関係のハブになってくれそうな人に伝えておけば、候補をマッチングしてくれる。そして気の合う人に出会えたときは、最後に「今日は楽しかったです。友達になってください」と明確に意思表示する。

具体的な手段は、これから紹介する方法を参考にしてほしいが、その際、プライベートの時間を昼と夜に分けると効果的だ。並行して複数の活動ができ、交遊が一気に広がる。

「大事なことはふたつ。すぐに結果を求めず、焦らないこと。数年かけて数人ずつ友達をつくるよう意識しましょう。そして、自分から動くこと。苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、社会経験を積んだ40代は人間関係を築くスキルがある。仕事で人並みのコミュニケーションが取れる人であれば、何も心配することはありません」

■友達づくり8パターン

1. 今の友達をメンテナンスする
気軽度★★★★★
新しい友達が増える度★

▼消滅しかけた友達関係を見直す
放置していると、どんどんつながりが薄くなる友達関係。そこで疎遠になった友達に連絡を取って、消滅しかけた関係を修復していく。「まずはメールやSNSを介して『最近どう?』『ちょっと会わない?』といったメッセージを送る。反応が鈍くても、すぐ関係を断ち切らないでください。多忙なだけかもしれないので、数カ月後に連絡してみましょう」(以下、木村さん)一対一で会うよりも、「いい店見つけたから、みんなで行かない?」と複数に声をかけたほうがベターだ。大勢だと話が広がり、予想しなかった友達を巻き込むこともある。一度会合が開催できたら、その後は定期的に連絡を取ろう。

2. SNSを活用する
気軽度★★★★★
新しい友達が増える度★★★★

▼ウェブ上で親睦を深めオフ会に挑む
SNS内で自分の趣味嗜好に近いグループを探し、参加する。いきなり異性に直でメッセージを送るのは、ナンパ目的と思われて警戒されるので注意。メンバーで共有する書き込みに反応して、親睦を深めていく。そして交流はウェブ上で終わらせず、積極的にオフ会に参加しよう。緊張するからといって友達を誘ってつるむと出会いが減るので、必ず一人で行くこと。グループ共通の話題があるため、オフ会は盛り上がることが多い。「参加するなら、自分と同じ年齢層のメンバーを含むグループか、確認することを忘れずに。リーダーやキーマンが若すぎると、相性が合わなくてつらい思いをすることもあります」(木村さん)

3. 地元で探す
気軽度★★
新しい友達が増える度★★★

▼意外な狙い目は美容院!
馴染みの店をつくり、スタッフと仲良くなって常連を紹介してもらう。「飲食店なら一人客の多いカウンターのある店へ。実は美容院も使えます。地元のお客さんと会話している時間が長いので、ネットワークが広い」。(木村さん)さらにバーベキューや花見など、店のイベントに参加すれば距離は一気に縮まる。

 

4. お稽古事に通う
気軽度★★★★
新しい友達が増える度★★★★

▼選ぶべきは自分の苦手分野
「上達する体験を共有でき、友情が芽生えやすい」「声をかけるハードルが低い」のがメリット。自分が興味のある分野ではなく、あえて未知の分野を選ぼう。経験や知識のあるジャンルで、いい顔をしようとすると疎まれるからだ。先入観をゼロにして楽しむと、チームメートは自然と友達になっていく。

 

5. ボランティア、NPOに参加する
気軽度★★
新しい友達が増える度★★★★

▼普段会わない人と知り合える
人生の張りを求める人や、社会貢献したい人が集まり、質の高い出会いが期待できる。普段関わることがない、様々な経歴を持った人が集まるのも魅力だ。「興味ない分野に行くのは失礼なので、必ず関心のある組織に参加すること。目的意識さえしっかりしていれば、必ず歓迎してくれます」。(木村さん)

 

6. 職場で探す
気軽度★★★★
新しい友達が増える度★★★

▼挨拶をきっかけに友達へ
他の部署や先輩後輩、話したことがない人が多い会社は、友達予備軍の宝庫だ。喫煙室、エレベーターなど、仕事のスイッチが入ってないときに声をかけてみよう。ベストタイミングは出勤・退社時。「あの店行きました?」「××さん辞めるって本当ですか」と挨拶に一言添えると、話がつながりやすい。

 

7. 異業種交流会やパーティに行く
気軽度★★★
新しい友達が増える度★★

▼とにかく大勢と接触を
みんなが出会いを求めているため話しかけやすいが、スキルを問われる。場の真ん中に立ち、周囲をキョロキョロうかがい、目が合ったら会釈を心がける。気が合う人を見つけても、独占するのはNG。少し話したらSNSの連絡先を交換し、「こっちでも仲良くしてください」と解放したい。

 

8. 趣味のサークルに参加する
気軽度★★★★
新しい友達が増える度★★★★★

▼同志と濃厚につきあう
バイクショップのツーリングサークル、釣具店の釣り同好会など、自分の趣味に沿って実店舗から紐づくグループに参加する。お稽古事のように謝礼が発生せず、SNSのグループよりも会合が主体になるのが特徴だ。ネット、口コミ、公共機関の張り紙などから探すこともできる。

(鈴木 工=構成 PIXTA=写真 教えてくれる人:コラムニスト 木村隆志)