トヨタとホンダが、ネバダ州ラスベガス市で5日に開幕した世界最大の家電見本市CES2017で、「感情エンジン」を搭載したクルマを公開しました。

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今回トヨタが公開したのは、クルマを「愛車」と呼ぶように、唯一「愛がつく工業製品」との想いのもと、クルマが人に働きかけることで新たな体験を提供する「TOYOTA Concept-愛i」(コンセプト・アイ)。

北米のデザイン拠点Calty(キャルティ)がスタリングを担当、車体外装にまでインパネ意匠が連続するシームレスなスタイリングが特徴となっています。

最新の「AI」(人工知能)技術の応用により、ドライバーの感情や嗜好性を蓄積、クルマが会話を誘導し、ドライバーの好みに合わせた話題や関心の高いニュースなどを自ら提案するそうです。

また、ドライバーが車線逸脱などの危険な状態に陥った際には、自動運転モードに切り替わり、クルマが自動で安全状態に導いたり、その時々のドライバーの感情に合わせて、少し遠回りしてでも楽しめるルートを提案することなども可能になる模様。

同AIの開発にはギル・プラットCEOが率いるトヨタの米研究開発子会社「TRI」(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)が関わっているそうです。

トヨタによると、今後数年内に公道実証実験を計画しているそうで、今回の出展内容の一部を搭載した実験車両が日本の都市を走行する予定とか。

一方のホンダが出展したのは感情エンジン「HANA」(Honda Automated Network Assistant)」を搭載し、自動運転機能を備えたEVコミューターカー「 NeuV」。

ドライバーの表情や声の調子からストレス状況を判断して安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルや嗜好を学習して、状況に応じた選択肢の提案を行うなど、ドライバーとの自然なコミュニケーションを実現しているそうです。

また、「NeuV」は自動運転によるライドシェアも可能で、自動運転技術とAIによって拡がるモビリティの可能性を模索するコンセプトモデルとなっています。

「感情エンジン」はソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術を搭載。

今回トヨタとホンダは、まるで申し合わせたように「感情エンジン」を搭載したコンセプトカーを出展するなど、コモディティ化に対する打開策を提示していることから、将来クルマは単なる移動ツールの域を超えて、人間とコミュニケーションがとれるマシンへと進化を遂げることになるようです。

(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、HONDA)

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