山本寛斎、故デビッド・ボウイさんとの思い出語る「お互いに生意気盛り」

写真拡大

 あらゆる世代のアーティストに、多大な影響を与えたロック歌手デビッド・ボウイさんの一周忌にあたる1月10日、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」では、「特集:デヴィッド・ボウイよ永遠に」と題し、ボウイさんの出演映画5本が一挙放送される。同日放送のオリジナル番組「この映画が観たい」では、かつてボウイさんの衣装デザインを手がけた山本寛斎が登場し、故人との思い出を語っている。

 1971年、日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催し、世界の舞台に躍り出た山本氏。翌年には、ボウイさんが敢行した全米ツアーの衣装デザインを担当し、「トーキョーポップ(KABUKI)」「因幡の素兎」「出火吐暴威」といった斬新なコスチュームを提供した。

 「ファッションの本場で、外国人に勝たなくちゃいけないわけですから、単純な日本らしさではなく、歌舞伎のケレン味といった美学そのものを持ち込み、日本人にしかできない表現で、勝負しようと思っていた。ちょうど、ボウイも『世界に出るぞ』と意気込んでいた時期で、気持ちやタイミングが重なったんですね。まあ、お互いに生意気盛りですよ。当時は私もボウイも未来がどうなるか、まったく分からない状況だから、アグレッシブさが足し算された。必然だったのか、偶然なのか……。ともあれ、才能との出会いはお金に代えられないものなんです」

 そんなボウイさんとの“共鳴”エピソードに加えて、番組では山本氏のお気に入りだという黒澤明監督の「七人の侍」(1954)、「片目のジャック」(60)、「ワイルドバンチ」(69)、不朽の名作「ゴッドファーザー」(72)、レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞を初受賞した「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)の魅力を紹介する。

 「映画が私にとって師匠であり、先生です」と断言し、「やっぱり山あり谷あり、激しいものが好きですね。映画には作り手の愛や思い、情熱、人生観、良心というものが必ず込められるもの。それは(ファッションショーの)ステージも同じなんです」と映画に求めるパッションを熱弁している。

 1月10日の「特集:デヴィッド・ボウイよ永遠に」では、山本氏が出演する「この映画が観たい」をはじめ、ボウイさんが出演した「ビギナーズ」「戦場のメリークリスマス」「ニューヨーク恋泥棒」「バスキア」をオンエア。さらにテレビ初となる「地球に落ちて来た男[完全版]」のHD放送が行われる。