鈴木宗男氏(左)と佐藤優氏(右)による対談講演会「東京大地塾」。集中連載第1回目のテーマは「北朝鮮の金正恩暗殺計画」

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鈴木宗男・新党大地代表と、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏による対談講演会「東京大地塾」(2016年12月22日開催)。

週プレNEWS集中連載第1回目のテーマは、北朝鮮の金正恩暗殺計画。

アジアに近い未来、大きな衝撃が起こるかもしれない。度重なる核実験やミサイル開発を行なう北朝鮮・金正恩氏の暗殺を韓国とアメリカが企てているというのである。核を持った独裁者が倒れた時、日本には一体、何が起こるのだろうか?

■米韓が進める 金正恩暗殺計画

鈴木 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)氏の最近の動向をどのように捉えられていますか?

佐藤 北朝鮮はアメリカにも届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に力を入れていますが、こうした異常な行為の中にも外交上、越えてはいけない一線というものがあります。その一線を金正日(ジョンイル)や金日成(イルソン)はよく理解して行動していましたが、金正恩が果たしてどれだけわかっているのか怪しい。

だから最近、アメリカが北朝鮮に対して相当怒っているんです。何しろ、ここ3回の米韓合同演習で、合同特殊部隊が平壌に上がって金正恩を捕まえて殺す訓練をやっていますからね。

北朝鮮では地下深い場所で核兵器を作っています。それを破壊するには、ピンポイントでその場所がわからなければならない。となると偵察衛星だけで場所を特定するのは無理なので、北朝鮮に人を送って情報網を開拓しないといけないわけです。しかし、アメリカのインテリジェンス能力はそこまで高くないから、そうしたアプローチが難しい。だから、核ミサイルと核兵器を破壊するより、金正恩を暗殺してしまうほうが楽なんですよ。

でも、本当に重要なのは金正恩が殺された後のことなんです。金正恩周辺の官僚と軍人はアメリカや韓国と命をかけて戦おうとすると思いますか? むしろ逆で「あー、よかった」とむしろ歓迎すると思う。するとどうなるか? 韓国は北朝鮮を併合しますね。

鈴木 その場合、北朝鮮の保有している核兵器と弾道ミサイルはどうなりますかね?

佐藤 手放さないでしょうね。むしろそれらをちらつかせて、慰安婦問題や竹島に関して日本に対して圧力をかけてくるでしょう。

今の北朝鮮は金正恩以外全員戦争はやりたくないと思っているからいいのですが、韓国には北朝鮮と対照的に高い国力と反日の民意がある。金正恩よりも韓国が核兵器を持った時のほうが怖いんですよ。

鈴木 ところで、金正恩の健康状態はどうなんでしょうか?

佐藤 とある中東の国のインテリジェンスの専門家が、彼は痛風ではないかと心配していました。インテリジェンスの専門家というのは、各国の首脳陣がどういう病気を持っているかを注視しています。

病気による痛みは時に人格を変えてしまう。痛風に加え脱肛を起こして、痛みでカッとなって何かをしでかすケースが時々ある。彼は今、そんな危険な状態なんです。

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●鈴木宗男(すずき・むねお)

1948年生まれ、北海道出身。新党大地代表。2002年に国策捜査で逮捕・起訴、2010年に収監される。現在は2017年4月公民権停止満了後の立候補、議員復活に向け、全国行脚中!

●佐藤優(さとう・まさる)

1960年生まれ、東京都出身。外務省時代に鈴木宗男氏と知り合い、鈴木氏同様、国策捜査で逮捕・起訴される。外務省退職後は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞するなど、作家・評論家として活躍

■「東京大地塾」とは?

毎月1回行なわれる新党大地主催の国政・国際情勢などの分析・講演会。鈴木・佐藤両氏の鋭い解説が無料で聞けるとあって、毎回100人ほどの人が集まる大盛況ぶりを見せる。次回の開催は1月26日(木)。詳しくは新党大地のホームページへ

(取材・文/小峯隆生 撮影/五十嵐和博)