苗栗県政府農業処提供

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(苗栗 8日 中央社)苗栗県三義郷で昨年末、屋外の養鶏場で飼われていたニワトリ8匹が相次いで何者かに殺される被害が起きた。県の農業処が調査したところ、今年になって判明した犯人は野鳥のカンムリオオタカ。関係者は「めずらしい」と驚いている。

殺されたニワトリは全て首を折られていた。だが、その他の部位はほぼ完全な状態で残り、食べられたような形跡は皆無。不思議に思った飼い主の要請を受けて農業処が調査に乗り出した。

当初、犯人は小型の哺乳類の仕業だと思われた。養鶏場にはフェンスが設置されていたものの、高さが十分ではなく、野生動物の侵入を防ぐには不十分と見られたからだ。養鶏場に動物をおびき寄せるエサと捕獲器を用意して“犯人確保”を試みた。

しかし、作戦は失敗。何者かがエサを食べた形跡はあったものの、捕獲器には何も引っかからなかった。一体誰が――事件は迷宮入りの様相を呈してきた時、飼い主は意外な犯人の正体を目撃することになる。

カンムリオオタカが、自分の体重より約10倍も重いニワトリを空から襲っていたのだ。ただ、仕留めることには成功したものの、持ち帰ることはできなかったらしい。

農業処の許満顕処長によると、これまでにもベンガルヤマネコやカニクイマングース、ハクビシンなどがニワトリを襲うケースがあったという。だが、カンムリオオタカの犯行は異例。市民に対し、野生動物との無用の衝突を防ぐために防護を強化するよう呼びかけている。

(管瑞平/編集:齊藤啓介)