フィリピンロケを振り返った浅野
忠信とケビン・デ・ラ・クルス監督

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 浅野忠信主演作「壊れた心」の舞台挨拶が1月8日、東京・渋谷のユーロライブであり、浅野とフィリピンの鬼才ケビン・デ・ラ・クルス監督が出席した。

 映画はウォン・カーウァイ作品で知られるクリストファー・ドイルが撮影を担当。フィリピンのスラム街を舞台に、殺し屋と娼婦の逃避行を描いたラブストーリー。「闇のあとの光」のメキシコ人女優ナタリア・アセベドが共演。第27回東京国際映画祭コンペティション部門にも出品された。

 浅野はドイルに声を掛けられ、フィリピンでの撮影に参加したという。セリフや脚本はなく、ほぼ即興で撮影された。「とても面白い経験をさせてもらった。台本のあるなしではなく、起きたことを受け止めて撮影できればという感じだった」と振り返る。撮影時のエピソードを問われると「クリスが(撮影期間中に)帰っちゃった」と明かし、会場を驚かせた。

 ケビンは映像作家として活躍するほか、詩人、小説家、音楽家としても活動するマルチアーティスト。ケビンによる音楽とドイルの映像美で疾走感あふれる詩的な世界が繰り広げられる前衛的な作品だ。浅野は、「こういう映画が日本で公開されることがうれしい。ケビンはこれから注目される監督だと思う」と、小規模ながらも国際色豊かな才能が集った作品の公開を喜んだ。

 ケビンは「とても存在感がある俳優。キャスティングは大成功で、どんなシーンも浅野さんに任せられた」と現場での浅野の存在感を褒め称えた。