左から塚本晋也、浅野忠信、マーティン・スコセッシ監督、アンドリュー・ガーフィールド、窪塚洋介、イッセー尾形 MICAFOTO

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マーティン・スコセッシ監督が、江戸時代初期のキリシタン弾圧をモチーフにした遠藤周作原作の「沈黙」を映画化した『沈黙‐サイレンス‐』。この作品のL.A.プレミアが、現地時間1月5日1にDGA(DIRECTORS GUILD OF AMERICA)で開催され、スコセッシ監督をはじめ、主演のアンドリュー・ガーフィールド、窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形らも登場した。

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この日の会場には、30メートルに渡ってレッドカーペットが敷き詰められる中、映画の公開を待ち望む500人を超えるファンや、世界各国のメディアが押し寄せ、イベントがスタート。

棄教したとされる師フェレイラの真実を確かめるために長崎に潜入する主人公ロドリゴを演じたガーフィールドは「スコセッシ監督と一緒に仕事ができたことに感謝している。窪塚洋介さん、浅野忠信さん、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、みなさんと一緒に仕事ができて光栄。尊敬の念を深め、強い影響を受けた」とコメント。窪?と2ショットの場面もあり、窪?が完成した作品に「すごく驚いて、涙が止まらなかったよ」と述べると、「映画の中の君は本当に素晴らしかった」とガーフィールドが応じる場面も見られた。

その窪塚は、物語の重要な鍵を握るキチジロー役を演じ本作でハリウッドデビュー。「(本編を見て)浅野さんやイッセー尾形さん、塚本さんらが役をまっとうする姿に胸を打たれて、ストーリーとは関係のないところでも涙を流しました」と日本人キャストの奮闘を讃えた。

ロドリゴに棄教を迫る通辞(通訳)役の浅野は「監督が常に見てくれていて、豊かな演技ができた」と話し、ガーフィールドとの共演について「彼は相当役になりきってたから、役と同様あまりコミュニケーションは取らず、厳しく接してくれてとても有り難かった」と振り返った。

井上筑後守役を演じL.A.批判家協会賞の助演男優賞次点となったイッセー尾形は「感無量です。作品を見て、もう言葉が出なかった」と語り、「ガーフィールドとは、全部本番のコミュニケーションだった。(演技をする)彼の心が動いたと思ったら、刺しにいく」ような撮影だったと続けた。

また、禁教下でも信仰を捨てない敬虔な信者モキチ役で、海の中で磔にされる過酷な撮影に臨んだ塚本は「本当にこの日がくるのが待ち遠しかった」と感慨深げ。スコセッシ監督の演出で「一番勉強になったのは俳優への配慮と、俳優を自由に演技させる場を整えてくれること」と、映画監督としても現場で学ぶことが多かったようで、「尊敬する監督の映画に自分が映っていることが不思議で、まだ信じられない」と話していた。

レッドカーペットにはほかに、スコセッシと共に脚本を執筆したジェイ・コックス、名編集者セルマ・スクーンメイカー、プロデューサー陣らも駆けつけた。

『沈黙‐サイレンス‐』は人の強さ、弱さとは何か? 信じることの意味とは? そして、生きることの意味とは? と人間の普遍的なテーマに深く切り込んだ感動作。本年度アカデミー賞最有力作品とも目され、今月にはスコセッシ監督の昨年に続いての再来日も予定されている。日本では1月21日より全国公開となる。