パナソニック、Androidベースの次世代車載インフォテインメント・システムをCESで発表

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現在パナソニック、クアルコム(Qualcomm)、Googleの3社はAndroidの新境地を開拓しているようだ。米国ラスベガスで開催中のCES(国際家電ショー)で、パナソニックは2社の協力を得て開発しているという次世代の車載インフォテインメント機器(IVI)を公開した。これは従来のようにAndroid搭載のスマートフォンなどをクルマに接続して車内スクリーンへアプリの情報を投影させるものではなく、Googleの最新モバイルOS「Android 7.0 Nougat(ヌガー)」をベースにしたスタンドアローン・タイプ(単独で作動する)のIVIだ。システムにハードウェアやLTEモデム、OSなど必要な機能が全て含まれているので、スマートフォンを持っていなくても、これだけあれば車内で利用できる。

同システムを購入した自動車メーカーは、希望するデザインや仕様でカスタマイズして、自社のクルマに装備することが可能だ。これは例えば、サムソンやHTCが製造するスマートフォンは独自のデザインとインターフェイスを持っているが、同じAndroid OSで作動しているのと同様だ。

パナソニック オートモーティブシステムズ アメリカ社のトーマス・ゲッパート社長によれば、これは実に将来性のある先進的なシステムで、「IVIの2世代分を飛び超えるほどの機能を秘めている」という。購入後に2〜3年も経てば廃れてしまうシステムでないことが分かれば、顧客も安心できるだろう。イベント会場では、同システムで稼働するAndroidアプリやエアコンの操作方法についてのデモが行われた。

数年前に報じられたニュースによると、Googleが開発中のIVIは、車両のセンサーや診断システムにまでアクセスし、燃料の残量といった情報も扱えるという。CESで公開された今回のシステムやその将来的なバージョンが、こうした機能を備えるとすれば、我々は例えば車内スクリーンに表示されたガソリン残量などの情報を見て、最適な行動を取ることが可能になるだろう。Googleマップと連動させ「ガソリン価格比較アプリ」を使えば、燃料切れとなる前に、アプリが最も近くて最安値のガソリンスタンドを教えてくれるはずだ。

さらにパナソニックの同システムは映像配信も可能で、多様なスクリーンに対応することができるという。これで車内のエンターテインメントに新たな彩りが加わり、同乗者はストリーミング映画やネットサーフィンを楽しめる。乗員は手持ちのデバイスでカーオーディオの調整も可能だ。

Androidを取り入れた車載インフォテインメント・システムの人気が高いことは明らかだが、それは同時に、よりシンプルなインターフェイスを人々が求めているということでもある。Googleの「Android Auto」やAppleの「Apple CarPlay」は、現在の市場で最も分かりやすくて使いやすいタッチスクリーン・インターフェースであると言えるだろう。AndroidをベースにしたIVIが多くの自動車メーカーに広まれば、今までのような独自に開発された各社製品の複雑さやデザイン性の低さに辟易する日々から解放されるに違いない。

By Joel Stocksdale

翻訳:日本映像翻訳アカデミー