寒い季節、風邪やインフルエンザ対策は、温めることが一番

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 風邪をひきやすい季節、あなたはどんな対策をしていますか。

 医師や感染症の研究者に多く取材をするという健康雑誌ライターに話を聞くと「最大の予防法は体を冷やさないことです」とのこと。やはり昔から言われていることは正しいようですが、なぜなのでしょう。

「体の免疫機能に関係しています。体温が1度低下すると白血球の機能が30%下がると言われています。そうなると、白血球の中に病原菌などを直接食べる顆粒球というものが増えます。これ自体は病原菌に対抗するものですが、役目を終えると活性酸素を撒き散らして血流障害の原因を作り、結果的に免疫力低下を招いてしまうのです」(前出・健康雑誌ライター)

 免疫機能が逆に働いてしまうのですね。慢性的な冷えは、風邪やインフルエンザなどの感染症を重篤化させることもあるそうです。

「反対に体を温めて血行が良くなると、白血球の中にリンパ球が増えます。リンパ球は顆粒球が食べた異物を処理するのが役割です。それが増えるということは、病気に対する抵抗力や自然治癒力が高くなるということを示すのです。外出する時は、マフラーや手袋、足元も暖かくすることが体温を奪われないコツ。特に皮膚の浅い部分を動脈が通っている、首と両手首に両足首の“5つの首”の防寒対策をすると、体温を奪われなくてすみます」。(前出・健康雑誌ライター)

 なるほど、防寒対策はそのまま風邪やインフルエンザ対策にもなるということですね。体温を下げない、暖かく保つということは、マスクの使用やうがいや手洗いと同じくらい重要なことだそうです。

 そのほかにも「朝食を食べて内臓を活性化させ、体内での熱生産性を高める」「夜は40度前後の湯を入れた風呂にゆっくり浸かり、血管拡張とリラックスをする」「体温の70%は筋肉で作られるので、特に下半身の軽い運動をして筋肉を動かす」といったことを心がけると良いのだそうです。十分に対策をして、ひどい風邪などひかないようにして、寒い季節を乗り切りましょう!