『沈黙』LAプレミアが開催された/MICAFOTO

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遠藤周作の小説を、巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙-サイレンス-』(1月21日公開)のロサンゼルスプレミアが、現地時間1月5日にDGA(DIRECTORS GUILD OF AMERICA)で開催された。レッドカーペットにはスコセッシ監督をはじめ、主演のアンドリュー・ガーフィールド、日本から窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形らも駆けつけ、感無量の気持ちを語った。

【写真を見る】窪塚洋介、和服姿がかっこいい!『沈黙-サイレンス-』のLAプレミアに参戦した/MICAFOTO

スコセッシ監督が原作と出会ってから28年、読んだ瞬間に映画化を希望し長年に渡り温め続けてきたという本作。会場には、30メートルにわたるレッドカーペットが敷かれ、世界中の期待を一身に集めるキャスト・スタッフ陣に、映画の公開を待ち望む500人を超える人々が待ち構え、世界各国のメディアが多数押し寄せた。

本作で日米のキャスト陣が肩を並べて公の場に登場するのは初の機会。一同は、場内が大きな拍手に包まれるなか登場した。主演のアンドリューは「スコセッシ監督と一緒に仕事が出来たことに感謝している。窪塚洋介さん、浅野忠信さん、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、皆さんと一緒に仕事が出来て光栄。尊敬の念を深め、強い影響を受けた」とコメント。窪塚と2ショットの場面もあり、窪塚が完成した作品に「すごく驚いて、涙が止まらなかったよ」と感想を述べると、ガーフィールドが「映画の中の君は本当に素晴らしかった」と応じる場面もあった。

和服姿で登場した窪塚は「(本編を見て)浅野さんやイッセー尾形さん、塚本さんらが役をまっとうする姿に胸を打たれて、ストーリーとは関係の無いところでも涙を流しました」と、日本人キャストの奮闘を讃えた。

「監督が常に見てくれていて、豊かな演技が出来た」という通辞役の浅野は、アンドリューとの共演について「彼は相当役になりきってたから、役と同様あまりコミュニケーションは取らず、厳しく接してくれてとても有り難かった」と振り返った。

「感無量です。作品を観てもう言葉が出なかった」と語るイッセーは、「ガーフィールドとは、全部本番のコミュニケーションだった。(演技をする)彼の心が動いたと思ったら、刺しにいく」ような撮影だったという。海の中で磔にされるという過酷な撮影に挑んだ塚本は、「本当にこの日がくるのが待ち遠しかった」と感慨を述べ、スコセッシ監督の演出で「一番勉強になったのは俳優への配慮と、俳優を自由に演技させる場を整えてくれる」と、映画監督としての現場で学んだことを語った。「尊敬する監督の映画に自分が映っていることか不思議で、まだ信じられない」と、スコセッシ愛をより深くしたようだ。

人間の普遍的なテーマに深く切り込んだ本作は、本年度アカデミー賞でも有力視されている。今月にはスコセッシ監督の昨年に続いて再来日も予定されており、日本公開にさらに期待が高まる。【Movie Walker】