20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいる。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

今回お話を伺ったのは、都内で介護の仕事をしている水田清美さん(仮名・34歳)。切れ長でややつり上がった瞳に黒髪のストレートロングと、外見での第一印象は意思の強そうな女性といった感じです。服装もキチッとした服装を好み、襟の付いた服やジャケットを着ることが多いそうです。一見、年下の男性に好まれそうな印象を受ける、そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は北海道で、祖父母と両親に、3歳年上の姉、3歳年下の妹との7人家族でした。両親にはそれなりに厳しく育てられましたが、3姉妹の真ん中ということもあってか、私が一番放任されていた気がします。姉の大学進学時には道内でといった決まりがあったのですが、私の場合は説得こそ必要でしたが東京に出してもらえました。両親にとっては特に手のかからない子だったと思います」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「初めて彼氏ができたのは、大学進学のため東京に出てからです。高校では異性に興味はあったんですが女子高に通っていたこともあり、それにアルバイトなどもしていなかったので出会いさえ全くなかった状況でしたね。でもそんな状況に不満もなく、友達と過ごしているだけで楽しかったんですよ。いずれ自然と誰かを好きになり付き合ったりできるものだと思っていたら、何もなく高校生活は過ぎちゃった感じですね(笑)。福祉系の大学に進学した理由は、母親と祖父母の影響です。私の家では母親がほぼ寝たきりの祖父母の介護をしていて、姉や妹と介護の手伝いをしていたんですがどうやったらいいのかわからず苦労していました。そんな母や祖父母の姿を見て、姉は看護婦を目指し、私は介護の道に進むために、地元にはいい大学がなかったので東京の学校を目指しました。父親は反対しましたが、母親が味方になってくれて大学進学を機に上京を果たしたんです。そして大学1回生の時に初めての彼氏ができました」

出会いは異業種交流会

初めての彼氏とは、とある理由から2人の時間をあまり持てなかったといいます。

「初めての彼は学校の友達に誘われて行った異業種交流会で出会いました。彼は2歳年上で都内の大学に通っていた、数名いた主催者の1人でした。顔は特にかっこよくなかったんですが、個性的な服装をしている人で私にはおしゃれに見えました。それにすごい社交性があって誰とでも気さくに話していて、東京の、都会の男性のスマートさを感じて憧れを抱いたんです。2回目に彼のイベントに参加した時にはもう好きになっていたんだと思います。その後も彼の主催するイベントに参加するようになりました。イベントは、合コンのような飲み会はもちろん、クラブを貸し切って行なう数百人単位の音楽イベントや、スタジアムを貸し切ってみんなで運動することもありました。そして徐々にイベントの手伝いをするようになって、人数集めや受付をしていました。その1か月後には本格的に主催者の1人になり、そこから急激に仲良くなり始めて、初めて2人で飲みに行った時にお酒の勢いも借りて告白をしました。そして、その場でOKしてもらって付き合うようになりましたね。

そこから2人っきりの時間が増えると思っていたんですが、変わりなく一緒にイベントを主催して週末はほぼそんな毎日でした。付き合いだしてからは彼が他の女性と飲み会で話している場面などに何度も遭遇して嫌な気持ちになることも多かったです。腹いせにこっちもほかの男性と仲良くしたりしていましたね。付き合って半年ほどは少しも2人の時間を作ってくれない彼に不満がありましたが、徐々に人脈を広げていくことが楽しくなってきたんです」

その後も彼との付き合いは続き、彼は大学を卒業。彼は就職をせずにアルバイトをしながら、イベント企画をメインの生業とするためにますます人脈を広げることに注力していったそうです。

「彼が大学を卒業した時には、別々に飲み会を主催するようになっていました。大きなクリスマスやバレンタインデーなどのイベント時には一緒に企画したりしていましたが、その他の合コンみたいなものは別々でしたね。一緒にやるイベント以外は彼が何をしているのかもあまり知らなかった感じです。私は合コンこそ彼氏がいる幹事として参加していたんですが、彼はそうではなかったみたいで……」

イベントの主催者の1人だった男性の彼女になれたものの、イベントのアシスタントとして一緒にいる機会が多くて……。

東京で始めて付き合ったスマートな男性との恋愛は、のめり込めるような2人の時間はなかったものの彼の役に立てることが嬉しかった。しかし役に立ち過ぎた彼女の立場は、気づかないうちに彼の中で変化していて……。〜その2〜に続きます。