エドワード・スノーデンを熱演したジョセフ・ゴードン=レヴィット

写真拡大

 NSA(アメリカ国家安全保障局)の個人情報収集の秘密を告発したエドワード・スノーデン氏を題材にした話題作『スノーデン』(1月27日日本公開)について、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー、オリヴァー・ストーン監督が、昨年9月14日(現地時間)にニューヨークのAMCリンカーン・スクエア開催のQ&Aで語った。

 NSAが極秘の通信監視プログラムによって個人情報を秘密裏に収集していた実態を、CIAおよびNSAの職員だったエドワード(ジョセフ)が告発するに至るまでの過程を、彼の心情や恋人リンゼイ・ミルズ(シャイリーン)との関係を交錯させて描いたドラマ。映画『プラトーン』などの名匠オリヴァー・ストーンが監督を務めた。

 ストーリーについてオリヴァーは「僕と共同脚本家キーラン・フィッツジェラルドは、実際にエドワードに会いにロシアに行って、何度か昼食の際に会合を持った。彼が説明する情報は複雑で、何度か聞き返すこともあった。情報を吸収するのに時間を要し、最終的に9回も彼のもとを訪ねることになったが、徐々に信頼を得た。彼はとてもシャイな人で、リンゼイとの関係には驚かされた。それが、今作でドラマの要素を持たせてくれた。それがなければ、お堅く、冷たいドキュメンタリー調の作品になっていたよ」と明かした。

 リンゼイを演じたシャイリーンは「多くの人が、エドワードがどんな人物なのか、個々の観点で認識し、彼の行動に厳しい考えを持っている人もいた。今作の脚本でわたしが惹(ひ)かれたのは、エドワードも単なる人間だったということ。政府もメディアも、(エドワードやリンゼイについて)独自の見解を持っていたけれど、彼の個人的な話(リンゼイとの関係)までは知らなかった。社会は外観だけの判断で、物事の本筋を見ていないことが多い。その本筋が、今作ではエドワードのリンゼイとの関係なの」と語った。

 エドワード役への挑戦についてジョセフは「架空のキャラクターならば頭で想像もできる。だがインタビュー映像などが世界中で見られ、最近の出来事でもある彼の話は、あえてインスピレーションを受けながら演じた。責任はかなり感じた。昨夜、ニューヨークで行われたプレミアにエドワードの両親が来てくれて、彼らからこれまで受けたことのないような反応(感謝の意)をもらったよ」と満足げに語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)