アップル、ソフトバンクの投資ファンドに10億ドル(1160億円)の出資。手薄なIoT分野の見返りに期待

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アップルが、ソフトバンクのテクノロジー投資ファンド「Vision Fund」への出資計画があることを認めました。Vision Fundはロンドンを拠点として世界の先端技術開発企業に投資を行うことを目的としており、アップル広報は「Vision Fundへの出資がアップルにとって戦略的に重要となる技術の開発を加速させる」としています。

12月にはロイターなどがソフトバンクとアップルが出資について協議していることを報じており、これを正式に認めた格好となりました。アップルの出資額は10億ドルとのこと。Vision Fundを設立するソフトバンクは250億ドルを出資する計画で、ほかにもクアルコムやFoxconn(鴻海精密工業)、現オラクル会長のラリー・エリソンなどが出資者の列に加わっていると伝えられています。

Vision Fundの具体的な投資分野は、スマートテクノロジー分野およびIoT関連。特にIoTはアップルにとって手薄な分野でもあり、投資から得られる効果も期待できるかもしれません。出資額の10億ドルは、250億ドルを出すソフトバンクや、うわさ段階ではあるもののサウジアラビアのPublic Investment Fund(PIF)がVision Fundに対して検討中とされる最大450億ドルに比べると小額です。ただ、アップルからすれば中国版Uberとも言われる配車サービスDidi Chuxingへの出資と並ぶ過去最大規模の出資となりました。

ソフトバンクは2016年12月、孫正義社長がドナルド・トランプ次期米大統領と会談しており、1000億ドルを目指して設立したVision Fundによる投資の50%を米国につぎ込むと発表しました。ただ、トランプに対して大きなことを言いつつも、拠点をEUのしがらみに影響されず欧州へリーチできるロンドンにおいたあたりは戦略的に練られた印象をも感じさせます。