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2017年の年頭にあたり、KDDIの代表取締役社長を務める田中孝司氏は、以下の年頭所感を発表した。

明けましておめでとうございます。
2017年の年頭にあたり、ご挨拶を申し上げます。

はじめに、昨年について振り返りますと、2016年は、通信を取り巻くビジネス環境が大きく変化するとともに、業種を超えた大競争時代に向けた流れが顕在化した1年だったのではないでしょうか。日本の通信業界においては、MVNO市場の拡大に加え、携帯電話各社が従来からの取り組みやビジネスモデルの見直しを迫られた年であったと思います。競争軸も通信以外の分野を含めた広い領域にシフトし、他業種も含めた大競争時代は始まったといえます。世界を見ると、米国ではAT&Tがタイム・ワーナー社買収を発表、Verizonも米国ヤフー社の買収を検討する等、通信事業の顧客基盤をベースに、異なる事業領域で成長を図っていく流れが一気に加速しています。さらに2020年代に向けては、IoTや5Gといった新技術が今後あらゆる産業分野を変えていく胎動を感じます。

KDDIは、昨年、新たな中期計画「ライフデザイン企業への変革」を策定し、au経済圏の拡大、グローバル事業の積極展開、国内通信事業の持続的成長の3つの事業戦略を進めました。国内おいては、電気、保険のサービス開始、コマースの大幅拡充、トヨタ自動車様と共同でのグローバル通信プラットフォームの構築、ドローン事業の業務提携等の新たな、そして多様な取り組みを進めました。グローバルにおいても、モンゴル・モビコム社の連結化、英国におけるデータセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」の全面開業等がありました。その一方で、コアの通信事業は厳しい競争環境にあり、世の中やお客さまの変化のスピードも一層増していることを強く感じています。

2017年、KDDIは"変革"を加速する1年にしていきます。「au経済圏の拡大・グローバル事業の積極展開・国内通信事業の持続的成長」においてスピードアップを図り、中期計画で目指す「ライフデザイン企業」に向けた変革を加速させていくことを、ここに宣言したいと思います。今年1年、社員の皆さん一人ひとりに心構えとして事業面で実行してほしいのは次の3点です。

1. お客さま体験価値(CX)の向上をすべての基本とする
ライフデザイン企業とは、お客さまが望むものを提供するプレーヤーに変わることであり、すなわち、"お客さまに選んでいただける存在"になって、新しい価値を提供していくことです。そのためには、常にお客さまの視点に立ち、社員一人ひとりが、「お客さま第一に考える」ことを徹底してください。

2. 自らが変革を実行する
昨年と同じこと、昨日と同じことをやっているだけでは、成長はできません。 一人ひとりが、現状を変えていく!という強い思いを持ち、周りを巻き込んでいってください。これからは様々な連携やシナジーを求められる局面が間違いなく増えてきます。部分最適の考え方から脱却し、スピードアップを図ってください。

3. 高い目標を設定してチャレンジする
人は8割の成功ばかり追求しても、変革はできずに成長もできません。チャレンジしないと会社も個人も新たな経験は得られません。高い目標を設定してチャレンジすることを忘れないでください。

次に運営面では、「働き方の変革」を進めていきます。KDDIにおける競争力の源泉は、人材です。一人ひとりの社員が最大限の力を発揮するためにも、心身の健康は必要不可欠です。この大変革期、大競争時代においては、働き方の変革が必須であり、会社としても、長時間労働の撲滅を断行し、社内風土改革に取り組んでいきます。併せて、一人ひとりが生産性や業務プロセスの改善に努め、自らの時間を創出し個人個人の成長を図っていくことも必要です。2017年、「ライフデザイン企業への変革」に向けて、会社も個人も変革を加速させていきましょう。

以上、私からの新年の挨拶とさせていただきます。