By Chris Oakley

Wi-Fi規格の策定を行うWi-Fi Allianceは2017年1月5日、複数のWi-Fi機器の間で時間軸を同期させることが可能な技術「Wi-Fi CERTIFIED TimeSync」(以下、「Wi-Fi TimeSync」)をテクノロジー見本市「CES 2017」の会場で発表しました。

Wi-Fi CERTIFIED TimeSync™ brings precise synchronization to Wi-Fi® devices | Wi-Fi Alliance

http://www.wi-fi.org/news-events/newsroom/wi-fi-certified-timesync-brings-precise-synchronization-to-wi-fi-devices

Wi-Fi Alliance introduces Wi-Fi Certified TimeSync for precise synchronization | FierceWireless

http://www.fiercewireless.com/tech/wi-fi-alliance-introduces-wi-fi-certified-timesync-for-precise-synchronization

この規格は、Wi-Fiの電波にシンクロ用の信号をのせることで複数のWi-Fi機器間のタイミングをミリ秒以下の精度で精密に同期させるというもの。従来のWi-Fiにはなかった機能であり、タイミングを同期させることで複数の機器でほぼ同じタイミングでデータを処理することが可能になります。

これにより、例えば離れた位置に設置された複数のスピーカーでも同じタイミングで発音させられるようになるので、ホームシアターでサラウンド用のスピーカーへの信号をWi-Fiで飛ばし、高精度にタイミングを合わせて音を再生することで高音質を実現する、といった使い方が可能になります。また、複数チャンネルの音声のタイミングを同期させたり、映像との同期も可能。さらに、タイミングを同期させることにより、「ジリジリ」といったジッターノイズや発音の遅れ、音が繰り返す「エコー」などの不具合も解消されるとのこと。



By Viet Hoang

主に家庭向けエンターテインメントとしての用途が想定されているWi-Fi TimeSyncですが、産業などの分野でもメリットが存在すると考えられています。複数機器の時刻設定を詳細に一致させることも可能になるので、IoT(モノのインターネット)の実現や医療の現場、産業、自動化技術の向上に応用できるとWi-Fi Allianceはメリットを挙げています。

実際にWi-Fi TimeSyncに対応した機器が登場する時期は記事作成時点では不明ですが、従来は物理的なケーブルが必要だった場面が無線で解決できるようになると非常に便利になることが期待できると言えそう。対応機器のいち早い発表が待たれるところです。