5日、韓国・ニュース1によると、企業経営者の息子や有名財閥3世など、生まれながらに財力と権力を手にした韓国で言う「クムスジョ=金のスプーン」たちによる問題行動が相次いでいる。写真はソウル。

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2017年1月5日、韓国・ニュース1によると、企業経営者の息子や有名財閥3世など、生まれながらに財力と権力を手にした韓国で言う「クムスジョ=金のスプーン」たちによる問題行動が相次いでいる。

ソウル江南警察署は5日、韓国有数の財閥・韓火(ハンファ)グループ会長の末息子キム・ドンソン(27)を、飲食店の従業員に対する暴行容疑で立件し取り調べていることを明らかにした。警察によるとキムは同日未明、ソウルの繁華街の飲食店で酒に酔い、店員2人の頬や頭を殴った疑いが持たれている。また、現行犯逮捕された後、乗せられたパトカーの窓ガラスを割った疑いもある。警察は店員が録画したという犯行の映像などを基に詳しい容疑を調べている。

「クムスジョ」による乱行はこのところ韓国で相次いでいる。先月20日には、中小企業経営者の息子イム(34)が大韓航空機内で酒に酔い、他の客に暴行するなど約2時間にわたって暴れたとして送検された。また同26日には、鉄鋼大手の東国製鋼会長の長男チャン・ソニク(34)がソウル市内の飲食店で酒に酔い、支払いをめぐって店員と言い争いになり、店内にあった高級洋酒の瓶5本を割った疑いで立件された。また、3年前になるが、14年にはやはり財閥家の娘で当時大韓航空副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏によるいわゆる「ナッツリターン事件」が韓国だけでなく海外でも大きく報じられた。

こうした状況に専門家らは、崔順実(チェ・スンシル)一家による一連の事件が国を揺るがす中で特権階級によるパワハラ騒動が重なれば、大企業に対する国民感情がさらに悪化すると指摘している。

「クムスジョ」による事件に韓国世論の注目は大きく、今回の「韓火の末息子」に関する報道だけでもネットユーザーからは数千件のコメントが寄せられている。中でもやはり批判の声が目立ち、「小さい頃から甘やかされて育ったから、世の中の人みんながそうだと思ってるんだろう。クズだな」「大統領に守られている財閥や企業の人間が、国民を犬や豚扱いするのは当然」「刑事さんたち!酔っ払ってこいつをたたきのめしてください!国民は知らんぷりしますから」「こんなオーナーの下にこんな息子たちじゃ、これらの会社の未来は火を見るより明らかだよ」といった声が多数の共感を得ている。

また、「すべては処罰がぬるいから」「実にうらやましいよ。金を払えばまたなかったことにしてもらえるんだもんね」「人格と財力が比例したらどんなにいいだろう」「韓国国民としてもうこれ以上の恥をかくことはないと思ったけど、また新たな羞恥心が生まれるとは」などの声もあった。(翻訳・編集/吉金)