1979年から中国で実施されていた一人っ子政策に従い、子供を一人しかもうけなかった人々が今、定年退職し始めている。

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1979年から中国で実施されていた一人っ子政策に従い、子供を一人しかもうけなかった人々が今、定年退職し始めている。そのような人々にとって、必要な時に病院に行くことができ、世話してくれる人がいるなど、のんびりと幸せに老後を過ごすというのが一番の願いとなっている。一方、そのような人々の子供はというと、30代にさしかかったところで、その肩には多くの社会的責任がのしかかっているため、両親と一緒に過ごす時間がほとんどないというケースが多い。そうなると、子供が一人しかいない人達は、長い間、自分たちだけで老後を過ごすということになる。そして、子供たちにとっても、自分の両親と配偶者の両親の世話をしなければならなくなるため、プレッシャーが一層大きくなる。北京晨報が伝えた。

中国社会科学院人口所がまとめた「人口・労働緑書」によると、一人っ子である人と両親が別々に暮らし、普段あまり会うこともできないため、親子間の関係にも影響が及んでいる。調査に答えたそのような家庭のうち、子供と両親が「毎日」会うとの回答は30%以下で、約50%が「1週間」から「1カ月」に1回しか会えないと答えた。

「よく」、または「時々」孤独を感じると答えた一人っ子を持つ親のうち、約40%が「自分の悩みや問題を子供には話したくない」と回答した。高齢者が家庭において、感情の拠り所を持つことができず、孤独で不安な気持ちに襲われるようになり、その生活の質に影響を与えている。

子供が一人しかいないため、多くの人にとっては、早くから、そして長期間にわたって、自分たちだけで老後を過ごさなければならないというのが現実だ。また、そのような人は、子供が自分たちの面倒を見てくれることをあまり期待できない環境にある。現在、一人っ子同士の結婚が増えるにつれ、「双方の両親計4人、夫婦2人、子供1人」という家族構造も増えるようになっており、自分の両親だけでなく、配偶者の両親の面倒も見なければならない人たちにとっても、プレッシャーが大きくなっている。

北京市政協委員の王静氏は、「コミュニティーのシニア活動センターなどの発展を促進し、コミュニティーを高齢者が温もりを感じることのできる大家族にしなければならない」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)