米国女子ツアーで4年連続シード権を確保した上原彩子。15年は10月の日米共催の「TOTOジャパンクラシック」の際に、バリ島に行っていた数名の選手が火山の噴火で身動きがとれなくなり、繰り上がり出場してシード権に滑り込んだ。こんな“持っている”上原には、16年も様々なことがあった。
女子プロの特選フォトは「写真館」で!
開幕からは5戦連続で予選落ち。15年の年末に腰を痛め、満足な練習もできないうちに開幕。「練習ができなかったので結果も出ないですし、痛み止めを飲みながらのプレーでした。その痛み止めも効かない日があったりして」、苦しい立ち上がりとなった。「マクラを変えたり。あと、寝るときのマット。普段は持ち歩かないですけど、持ち歩くようにしたり。(ケガに)良いと言われているところには全部行って、少しでも良くなるように」、地道な努力を続けていった。
ケガが完全に癒えたのは9月ごろだが、5月ごろから結果は残せるようになっていた。今年一番の“見せ場”となったのは8月末の「カナディアン・パシフィック女子オープン」。上原は3日目の11番パー3で31度のハイブリッドを使ってホールインワン。そして最終日も8番パー3を7番アイアンで一発で決め、米国女子ツアー史上4人目となる2日連続のホールインワンを奪取。「カナディアンオープンの前の1週間は久しぶりにお盆を沖縄で迎えられました。父の前でウートートー(※沖縄弁で、手を合わせるの意)もして。そのおかげか、カナディアンオープンでは神がかってたことがたくさんありました」。快挙には09年に亡くなった父・美代志さんやご先祖様の“加護”もあったのかもしれない。
後半戦は安定した成績を残し、「最後の追い上げはよく頑張ったなという感じなので、点数でつけると、75点ぐらいですかね。前半の苦しい流れから、最低限のところまで持っていけたのは、自分の中ですごく大きな自信になりました」。4年連続のシード権を獲得し、来季も米国を主戦場に戦う。
来季の目標は「優勝したいです」。年末からオーストラリアのコーチの元で調整し、開幕1週間前ぐらいから仲の良いシエラ・チョイ(韓国)とフロリダで合宿を張る予定。「今はパーオン率が低いので、その辺はコーチと話をしながら。日本でもアメリカでもどんどん若手が増えてきていて、レベルが毎年上がってきているのは感じますね。でも、その中でアメリカで頑張りたい気持ちが強いですし、しっかり自分自身と向き合って自分を見失わないで、自分らしく戦いたいです」。
国内女子ツアーでは11月の「伊藤園レディス」で勘違いから68罰打をもらうなど“おまけ”もついたが、17年シーズンはどんなニュースを提供してくれるだろうか。今年は調整を順調に終え、開幕に臨めることを期待したい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>