「CCOTY(クリッカー・オブ・ザ・イヤー)」の投票、マツダ・ロードスターRFと同じ1点で、4位とさせていただいたのは新型Eクラス。

ちょい乗りであってもデジタル感満載のインパネをはじめ、ディスタンスパイロット・ディストロニックやステアリング・パイロット、アクティブレーンチェンジングアシストといったドライバーエイド系装備の完成度には驚かされます。

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一方で、遠目で眺めるとCクラスと見分けがつきにくく、E200だと走りの面(とくにハンドリング)でもCクラスで十分では? と思ってしまうことも。

まさに「兄弟」車である弟分のCクラスと兄貴分の新型Eクラスの類似性は、メルセデス・ベンツのデザイン戦略によるものなのかもしれませんし、パーツの流用なども巧妙にされているはず。また、空力を徹底的に追求した結果、似たようなフォルムになったということもあるかもしれません。

Cクラスで十分じゃない? と述べたのは、Eクラスに1点しか配点しなかった理由のひとつ。

それでも1点でも入れなければと思ったのは、よく観察すると、ウルトラスムーズな9ATによりE200の2.0L直列4気筒ターボであっても必要十分なトルクとパワーが粛々と紡ぎされる様子が伝わってくるのと、乗り心地もCクラスよりもフラット感があり上質だからです。

精緻な機械ぶりを伝えてくる走りは、ライバルのBMW5シリーズやアウディA6とは違った味付けでいかにもメルセデス的。さらに、積極的に介入してくるステアリング・パイロットなどの先進装備も同社の最新メニューが並んでいますから、メルセデスらしさを味わい尽くすならCクラスではなくEクラスしかありません。

E400はまだ試乗できていませんが、Sクラスに迫る仕上がりという評判を耳にすると、なおさらEクラスが旬だと感じさせます。例の自動車線変更機能(アクティブレーンチェンジングアシスト)も含めてロングドライブでこれほど楽なサルーン(もしくはワゴンは)ないかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/水野孔男)

【クリッカーオブザイヤー2016】Eクラスが「最も旬」なメルセデス・ベンツだと感じる理由(http://clicccar.com/2017/01/05/432547/)