サービス業のレベルアップに取り組み始めている中国。「お客様は神様」の精神を持ち、客に誠意ある対応をせよとの呼びかけもしばしばみられるが、「お客様」自身が神様ぶっていては最高のサービスは実現しないという点が忘れられている。もてなす側が努力すると同時に、客人側も真剣にならなければいけない。(イメージ写真提供:123RF)

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 サービス業のレベルアップに取り組み始めている中国。「お客様は神様」の精神を持ち、客に誠意ある対応をせよとの呼びかけもしばしばみられるが、「お客様」自身が神様ぶっていては最高のサービスは実現しないという点が忘れられている。もてなす側が努力すると同時に、客人側も真剣にならなければいけない。

 中国メディア・今日頭条はこのほど、「日本人の『一切を大切にする』品格はどうやって形成されるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、観光客として日本の街を歩いていると、日本人の礼儀正しさに触れ、日本人の素晴らしい習慣であると感じるかもしれないとした。その一方で、「しかし日本人の善良な表向きの中には、深い孤独が存在するのだ」と説明。その孤独は全てのものに対する「無常感」が影響しており、日本人は「無常」こそ人生の精髄であると認識していると伝えた。

 そして、この「無常観」と相通じるのが、茶の道から生まれた「一期一会」という理念であるとし、一生のうちに同じ茶会は二度とないゆえ、主人も客人も互いに敬意をもって臨むべしというその考え方は茶道の発展、普及とともに日本の文化的、民族的な性質に深く影響を与えていったと解説している。

 記事はまた、「一期一会」という考え方はおもしろい現象をも生んだとして、日本人が「期間限定」、「季節限定」、「地域限定」をこよなく愛し、この特性に目を付けた商業者が次々と限定品を売り出しているとも紹介した。

 もてなす側、もてなされる側の両方がそれぞれ相手に対する敬意を抱いてこそ、まさにこの世に2度とないその場限りの「名勝負」が実現するのである。「お客様は神様」という言葉はスローガンにするにはインパクトがあるが、中国のサービス業、いや、中国社会全体に浸透させるべきは「相手に敬意をもって接すること」なのではないか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)