30代独身女性「帰省してもさびしい…」もう実家に居場所がない?

写真拡大

「2年続けてお正月休みは友人と旅行に行っていたので、去年の年末年始は3年ぶりに実家に帰省したんです。そしたら、かなり様子が違ってしまっていたんですよね……」と寂しげに話す浦野夏美さん(仮名・34歳・流通/未婚)。

 一体何があったのでしょうか。

「私の家族はとっても仲良し。毎年大晦日は父と晩酌し、元旦は母とデパートの初売りに行った後父と合流して初詣へ。2日は揃って伯父の家へ年始の挨拶に行ってごちそうを振る舞われ……と、それは楽しく過ごしていました。

 でも、昨年の大晦日は両親ともに父の元同僚夫婦と少し遠い有名な神社まで初詣に行ってしまい不在。母が作り置いていってくれた年越しそばをすすりながら、ひとりでテレビを見て過ごしました。

 元旦は元旦で母が習い事の仲間との食事会に出かけてしまい、父は寝不足のため寝ているので、仕方なく一人で初売りへ。『これじゃあ帰省してる意味ないじゃん!』と、徐々にわびしい気持ちになっていきました」

 浦野さんの両親はおそらく、娘が帰省しない間に“夫婦二人だけのお正月の過ごし方”を見つけてしまったのでしょう。さらに、様子が変わってしまったのは実家だけではなかったそうです。

◆親戚の家でもわびしくカヤの外

「2日は例年どおり伯父の家に行ったんですけど、いつものごちそうがないんです。聞けば、続々と孫が生まれたので伯母も忙しく料理をする余裕がないので、去年から出前を取ることにしたんだと。

 それは仕方ないんですが、これまでの手作りのごちそうを思い出すと、目の前に置かれた一人前の寿司をただつまむのはやっぱりわびしくて……。

 しかも、子どもの世話に追われ伯父も伯母もイトコもほとんどお酒が飲めず、ゆっくり話をすることもできません。話すとしても話題の中心は子どものことなので、独身子なしの私はどこか蚊帳の外。決して居心地がいいとは言えませんでした」

 その次の日も、仲良しのご近所さんや両親の友人などが訪問してくるため、家族でゆっくり過ごす時間はなし。それどころか……。

「『せっかく帰ってきたんだから誰かお友だちと会ったら?』とか『お買い物でも行ってきたら?』とか、さりげなく家から追い出そうとするんです。

 ウチの実家は私が大学生になってから引っ越したので近くに友達などいないし、買い物ももう行ってきたというのに。こりゃお邪魔なのかなと思い、予定を一日切り上げてしょんぼりと帰路につきました」

◆“娘”としての帰省は期限付き?

 帰省から戻ってからも、しばらくお正月の出来事を反芻しては悶々としていた浦野さん。そして、こう思い至ったとか。

「“娘”として帰省できるのって、きっと期限があるんですよ。私はこれまでのお正月が好きだったしずっと続いてほしかったけど、両親も親戚も『もうオマエの接待は飽きたよ』『いい加減旦那や子どもを連れて帰ってきてくれよ』って感じなのではないでしょうか。

 いい歳こいた娘が正月に実家に帰省してゴロゴロしてる姿を親戚や友人に見られるのも、もしかしたら恥ずかしかったのかもしれませんね。みんな優しいので正直にズバッと言ってくることはありませんが……その気持ちを汲んで今後はまた正月は友人と旅行に出かけようと思います。

 再び年末年始に帰省するのは結婚して子どもができてから、もしくは40代半ばくらいになって完全に開き直れてからですかね……」

 里帰りしてチヤホヤされるうちが花。その期間は長くは続かないと肝に銘じ、しっかりと満喫しておいたほうがいいのかもしれません。

<TEXT/持丸千乃>