数年前から主婦の起業がブームだそうです。自分のペースで好きな仕事をして収入を得るなんて、あこがれですよね。多くの起業女性を見てきたライターが、ママの起業について考えてみます。

主婦の起業がブーム?



筆者はフリーライターですが、ここ数年、フリーランスという立場に不安を感じて、起業講座や勉強会に多数参加してきました。そのため、周囲には男女問わず起業している人が多くいます。

ひとくちに起業といっても、ありとあらゆる働き方、職業があります。

女性で多いのが資格や特技を活かした仕事。料理やお菓子作りの先生と美容や癒やしの仕事でしょうか。

子ども関係や外国語の講師など教える仕事も少なくありません。センスを活かせるお花やアクセサリーの仕事、Web制作やプログラマーなどは男女差がありませんね、ちょっと変わったところでは占い師など。

また、ネットワーク力を活かして講師を招致して「おうちサロン」で成功している方もいます。

起業の落とし穴



あなたも起業をはじめてみませんか? といいたいところですが、安易な気持ちで起業するのは危険です。

起業に憧れる方は、こんな誤解を抱いています。

・自分のペースで好きな時間に働ける

・働いた分だけ収入になる

・キラキラできる

ひとつひとつについて見てみましょう。

自分のペースで好きな時間に働ける


起業やフリーランスは「仕事がない=収入がない」です。そのため暇が怖くなり、四六時中仕事を詰め込んでしまう人が少なくありません。また実績のないうちは、クライアントやお客様の都合でいいように働かされてしまいがちです。
ある程度の実績を積んでいくと、うまく稼働と休業の調整がつけられるようになります。

働いた分だけ収入になる


それはその通りですが、誤解があります。起業したら、まずお仕事がもらえるよう営業や集客をしなければなりません。営業や集客のためにブログを書いたり人と会ったりするのは無給です。

クラウドなどで、フリーランスの仕事を請け負うという手段もあります。この場合確かに働いた分は収入になりますが、ギャラは安いことがほとんど。働けど働けど…という状態になるケースもよくあります。

ちなみに確定申告などお金の事務はびっくりするほど増えますが、これも収入は発生しません(確定申告はお金が返ってくることもありますが)。

キラキラできる


女性起業家や起業支援の仕事をされている方のなかには、一流ホテルでお茶会を開いたり、有名人も来る交流会に参加したりといった「起業女子」活動をされている方も多くいます。そんな方のSNSやブログを見て「すてき…」と憧れを抱くこともあるでしょう。

しかし実際はほとんどの方がそういう演出をしているだけです。うまくいっている方は、白鳥が水中で必死に足を動かすような、見えないところで泥臭い努力をしています。また、うまくいっているふりをしているだけの方もいます。

起業女子に憧れていると、いわゆる「資格ビジネス」や「協会ビジネス」の餌食になりやすいことも付け加えておきます。高額な資格講座を受けまったく仕事がないとか、協会講師として登録料を払い続けてもあまり仕事の紹介がない、などの事例があることも知っておきましょう。

それでも起業は面白い



さまざまなリスクがゴロゴロしているのが起業の世界ですが、じつは起業は難しくはありません。
起業することだけなら簡単です。難しいのはそれでお金を稼ぐこと。
さらに継続して稼ぎ続けるとなると、成功できるのはほんの一握りです。

そんななか、なぜ私がフリーランスを長く続けているかというと、理由はひとつ「面白いから」。組織に縛られず、人に使われず、自分の力量だけで世の中を渡っていくという手応えがたまらなく好きだからです。

自分の働き方、生き方に真剣に向かい合えるのが起業のメリットです。起業という働き方に魅力を感じたら、まずは起業塾や勉強会をリサーチしてみてはいかがでしょうか?

(文・曽田 照子)