加藤浩一さん/早稲田情報技術研究所・代表取締役社長  著書の『ロボット運用のプロが分析してわかった最強の株式投資法』(ダイヤモンド社)が好評発売中。

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現在発売中のダイヤモンド・ザイでには、日本株の総力特集「2017年『株』全予測&儲け方」を掲載。その中で、2017年の投資で失敗しないための心構えを、コツコツと儲けを積み上げる「カブロボファンド」の第一人者・加藤浩一さんに聞いている。

日銀のマイナス金利の導入に始まり、英国のEU離脱、トランプ大統領の誕生など、予想もしなかったことが次々と起こった2016年。ただ、ここに来て日経平均は1万9000円台を回復、日本株にも光が差し始めているが、こうした時こそ気持ちを引き締めて投資に向かうべき。加藤さんが提唱する4つの心構えを胸に刻み、新たな気持ちで新春相場に臨もう!

心構え(1) 儲ける目標を立てても実は効果なし! 
自分が耐えられる損の限界とどんな投資が合うのかを知る

 想定外の相場急落に見舞われ、たまらず投げ売った途端、株価が急反転……。そんな苦い経験をしたことがある人も多いのではないか。

 2017年こそ、同じ轍を踏まないために、「自分は、どれだけ損ができるかをまず考えてほしい」。『最強の株式投資法』の著書がある加藤浩一さんはそう断言する。

「いくら儲けるか」「資産を何倍にするか」と、投資戦略をあれこれ練っても、リーマン・ショックのような出来事を前にすると冷静さを失ってしまいがち。そうならないためには、事前に最悪の事態を想定すること。つまり「資産が減ること(ドローダウン)をどこまで許容できるかが、自分に適した投資手段を選ぶのに必要になります」と加藤さん。

 “取らぬ狸の皮算用”より「己を知る」作業が大前提と心得よう。

心構え(2) 投資では「総利益÷総損失」が重要に! 
勝率アップにこだわり過ぎて利益減や損失の拡大に陥るな

「投資で目指すべきは、勝率アップでしょ!」。そう思った人は「資産をみすみす減らすような投資をしている可能性があります」と加藤さん。

 なぜか。極論すると“損をしても決済しない”“含み益が出たらスグに利益確定する”ようにすれば、勝率を100%にすることも可能だが、勝率にこだわり過ぎると、利益減、損失の拡大という皮肉な事態に陥りかねないのだ。

 儲けを最大化するための指標で加藤さんが重視するのが総損失に対する総利益の大きさだ。計算式は「総利益÷総損失」とシンプルで、この数字が1を大きく上回るほど投資効率が高くなる。

 勝率は、連敗が続いて気持ちが折れないための参考指標と位置づけ、ソコソコでOK。総損失に対する総利益の大きさこそ重要と心得よう。

心構え(3) 二刀流により株で勝てる人はごくわずか! 
自分は上昇相場と下落相場のどちらで勝負するかを決める

 上昇相場に乗って、市場平均と連動しやすい大型株を中心に売買するか。あるいは、下落相場で“大底”の買いチャンスを狙っていくのか。つまり、「順張りと逆張りのどちらが自分に合っているのかを決めることも、大事なポイントになる」と加藤さんは言う。

 投資で勝つためのポイントは、銘柄ごとにベストな売買タイミングを見極めること。その観点からは「自分は年に1度でもいいから大きな相場の波に乗りたいのか、小さな波で短期売買をしたいのかによっても、銘柄選択や投資法が変わってくる」という。

 最も避けるべきは、相場次第で投資スタイルがブレてしまうこと。中途で挫折することなく投資を続けるためにも、自分の“勝ちパターン”をしっかり見定めるようにしよう。

心構え(4) 買い時を真剣に考えるのが投資の第一歩! 
「思い立ったが吉日」での投資は絶対にしてはいけない

 ドローダウンや投資効率に次いで、加藤さんが重視するのが「売買頻度」。

 たとえば、心構え(3)で挙げたように、「上昇相場の波に乗って、儲けたい」と思っても、残念ながら自分が波乗りをしたいときに、良い波が来ているとは限らない。

 そこで、「株が好きな人ほど、陥りやすいミスが、“目の前の波に乗ってしまうこと”」(加藤さん)。“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”とばかりに、必要以上に売買頻度を上げ、思わぬ損失を負ってしまうことになりかねない。

 もちろん、ホームランバッターを目指すのか、コツコツヒットを狙うのか、目指す投資スタイルによっても、売買頻度は変わる。くれぐれも気分任せに“思い立ったら吉日”で買うのではなく、真の意味での“吉日”を見定めるようにしよう。

 さて、ここまで加藤さんの金言を紹介してきた。耳が痛い投資家も多いかもしれないが、2017年に失敗しないためには、胸に刻んでおきたい鉄則ばかり。相場に向かう際に、ぜひ思い出すようにしてみてほしい。

 なお、ダイヤモンド・ザイ2月号では、大特集「2017年『株』全予測&儲け方」のほか、「上場全3619銘柄の最新理論株価」「2017年 新春 買っていい×買ってはいけないをズバリ判定! 人気の株500激辛診断 買いの10万円株139」など、日本株の特集が目白押し!

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