夕暮れ時の北京の天安門広場。習政権は1日、「政治的陰謀」との言葉を使って江沢民派の目論見を猛烈批判した(Getty Images)

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 習政権は元日、反対勢力である江沢民派の政治的陰謀があったことに触れ、厳しく批判した。 また、昨年10月に別の機関紙でも、江沢民派によるクーデター計画について一部公開し、首謀者とみられる周永康・前共産党政治局常務委員を名指しで猛烈に非難した。

 2017年元日、中国共産党機関誌「求是」は1月1日の評論記事で「周永康、薄熙来、郭伯雄、徐才康、令計画らは党中央が決定した政策を背向き、異を唱え、独断で『独立王国』を築こうとした。最後には政治的野心が膨れ上がり、政治的陰謀活動を行った」と厳しく非難した。

 また2016年10月、中央党校機関紙「学習時報」の評論記事では、周永康氏らは「経済上でも貪欲で、生活も堕落。うわべでは服従すると見せかけ、陰では私利のために徒党・派閥を作るなどの政治的陰謀活動を行い、党中央の権威に挑んだ」と名指しで痛烈に批判。初めて「政治的陰謀」の文言を使った。

 「求是」は12月に、党中央紀律検査委員会の王岐山・書記が中国人民政治協商会議第12期常務委員会の第18回会議での発言を掲載し、周永康氏らが党内「陰謀家」「野心家」と批判した。

2012年5月、北京でスピーチする周永康・前共産党政治局常務委員(当時)。2014年に汚職容疑で逮捕され失脚。無期懲役が確定している(STR/AFP/Getty Images)

評論家「クーデターは半公開、江沢民は裁きに直面」

 

 一部の中国時事評論家は、習当局の周永康氏らに対して「陰謀家」などの批判は、江沢民派閥によるクーデター計画を半公開したに等しいとの認識を示した。これによって、クーデターを画策した江沢民と曽慶紅はすでに習当局に軟禁され、罪の裁きを直面していると示唆した。

 昨年末の中国国防部の定例記者会見では、楊宇軍・報道官が人民解放軍の王建平・連合参謀部副参謀長(上将)が収賄の疑いで軍の検察機関の調査を受けていることを公表した。江沢民らが画策した2012年「3.19クーデター」と関係するとみられる。

 周永康氏の側近とみられる王建平・上将は2009年〜14年まで中国人民武装警察部隊トップである司令員を就任していた。王氏の失脚は「3.19クーデター」と関係するとみられる。

「3.19クーデター」とは、12年2月6日、薄熙来氏の側近である四川省重慶市の王立軍・副市長がアメリカ駐成都領事館に駆け込んだことで発覚した、江沢民派の重鎮・周永康氏らによるクーデター計画。
​ 3月19日、周永康氏らは、法輪功への再評価を提案する温家宝首相(当時)を暗殺し、胡錦涛国家主席から権力を奪おうと、大規模の武装警察を投入して、新華門や天安門などを包囲した。
 しかし、胡氏と温氏が事前に情報を入手し、人民解放軍第38集団軍を入京させ、クーデターを鎮圧したことで、計画は失敗したとされている。

(翻訳編集・張哲)