「スター・ウォーズ」のようなSF作品には、宇宙船や荷物を引き寄せる技術として「トラクター・ビーム」が登場します。現実にも、2015年に超音波で物を浮かせて動かすトラクター・ビームを作ることに成功しているのですが、それから1年以上が経過して、発生器がかなり手軽に作れるようになったようです。

Realization of compact tractor beams using acoustic delay-lines: Applied Physics Letters: Vol 110, No 1

http://aip.scitation.org/doi/10.1063/1.4972407

「トラクター・ビーム」そのものはレーザー光を強く集光してナノメートル〜マイクロメートル単位の微少な誘電体を動かす光ピンセットとして実現しています。その後、宇宙探査において真空でも微細なサンプルを採取するための技術としてNASAが研究を進めていました。

その後、2015年にAsier Marzo氏らの研究チームが超音波を用いて物体を空中に浮かせ移動させられるトラクター・ビームを実現しました。

The force awakens: tractor beam becomes a reality | Science | The Guardian

https://www.theguardian.com/science/2015/oct/27/the-force-awakens-tractor-beam-becomes-a-reality

その様子がコレ。

World's first sonic tractor beam lifts objects using sound waves - YouTube

そこから約2年、頑張れば真似できるかもしれない「ポータブル・トラクター・ビームの作り方」がYouTubeで公開されています。

Portable Acoustic Tractor Beam: build it at your home - YouTube

「自分の音響トラクター・ビームを作ってみよう」ということで……



電器回路図はこんな感じ。



まずはボウルを3Dプリンターで作ります。





Arduinoをはんだ付け。



そしてプログラム。



バッテリーを充電します。



次に持ち手を切り出します。



ボウルに穴を開けて……



それを持ち手に取り付けるための穴を開けます。



基板類を持ち手にセットし、じわじわとケーブル類の接続も進めていきます。





電源スイッチを取り付け。



どんどんそれっぽくなっていきます。



トランスデューサーのチェック



ボウルの内側にトランスデューサーを取り付けます。



周囲にケーブルをはんだ付け。



諸々の作業が終わったらスイッチオン。



モノを浮かせることに成功しました。







資料へのリンクなどは現時点では用意されていませんが、公開されれば誰でもポータブル音響トラクター・ビームを手にすることができるかも。