選考委員一人の持ち点は20点。そのうち10点を1位のクルマに、残り10点を2位から5位までに最高9点で点数を振り分けて投票するのが、clicccar主催の「CCOTY(クリッカー・オブ・ザ・イヤー)」です。

2016年の登場したクルマで、私が最も気になり10点を投票したのがルノー・トゥインゴです。

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かつて、20代後半に日産スカイラインGT-R(R32型)に乗っていた時期がありました。個人的に国産車のトップと思えるクルマに乗ってしまったので、次は輸入車のエントリーモデルに乗ろうと思い、そこで購入したのがVWルポでした。ルポの愛嬌のあるフロントマスクとしっかりとした走りのギャップにたちまち惹かれてしまいました。

今回10点を投票したルノー・トゥインゴは当時のVWルポを彷彿させる楽しさを非常に感じました。RR(リアエンジン・リアドライブ)という個性的な駆動方式を採用したコンパクトなボディは小回りも利くので、取り回しが非常にしやすいです。

さらに、パリの石畳でも抜群の乗り心地を目指したというサスペンションの味付けもキビキビとしていて軽快です。

価格も1.2L直3ターボを搭載するインテンスは189万円、キャンバストップ装着車が199万円と、輸入車の中ではかなりリーズナブルで、国産車感覚で選ぶことができます。

さらに、待望の1L直3エンジン+5MTのゼンがまもなく追加されるというウワサです。

EDCと呼ばれるデュアルクラッチシステム車だけなら、10点は別のクルマに入れようかと思っていましたが、リーズナブルなMT車が追加されるということなので10点を投票しました。

クルマ選びは人それぞれで、乗車人数や目的、住んでいる地域や予算などで、ベストチョイスしていると思います。

しかしこのトゥインゴはそういう枠組をすべて取っ払い、力を抜いて選べるクルマではないでしょうか。そのようなクルマは2016年に登場したクルマではトゥインゴだけの魅力だと思っています。このクルマを所有するだけで、生活が楽しくなる。そんな魅力があると考えています。

続いてスバル インプレッサ スポーツ/G4とボルボXC90の2台に3点を投票しました。

2016年はインプレッサやXC90をはじめプリウスなど新プラットフォームを採用したクルマが数多く登場した年だと考えました。

実際に試乗してみると、しっかりとした走りや揺れの少ない乗り心地。そしてインテリアの操作系スイッチの斬新さなど目を見張る進化を感じられました。3点を入れたインプレッサ スポーツ/G4とボルボXC90はプラットフォームの進化に加えて、最新の安全装備を搭載していることにより投票しました。

そして、2点をスズキ イグニスとプジョー 2008SUVにそれぞれ投票しました。年末にトヨタ C-HRが販売開始となるなど、2017年はコンパクトSUVカテゴリーはさらに盛り上がりを見せると思います。

その中でイグニスは全長3700mmというコンパクトなボディに1.2Lのマイルドハイブリッドを搭載し、コンパクトSUVの中でも抜群の利便性と低燃費を実現しています。

プジョー2008SUVはプジョー2008をベースによりSUVテイストを強めたモデル。走破性を高めたグリップコントロールを装備したGTラインに注目が集まりますが、262万円のベーシックモデル、アリュールの軽快な走りはスープで勝負するシンプルなラーメンのような清々しさを感じたので投票しました。

(萩原文博)

【クリッカーオブザイヤー2016】所有するだけで生活が変わりそうなワクワク感のあるルノー・トゥインゴ(http://clicccar.com/2017/01/04/432558/)