女性の死因のうちアルツハイマー病が初めて上位10位の中に入ったことが、厚生労働省が2016年12月5日に発表した2015年度人口動態統計(確定数)で明らかになった。

認知症患者は年々増え続け、厚生労働省の2012年調査では全国で462万人、予備軍の軽度認知障害は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人がかかる計算だが、それが死因のトップテンにも現れてきた形だ。

「自殺」「事故死」の男性、「老衰」「認知症」の女性

厚生労働省が発表した人口動態統計によると、統計の死因については「直接の死亡原因となった病気などの事象を引き起こす元になった疾病」と定義している。たとえば、直接の死因が肺炎など別の疾患でも、それを誘引したのがアルツハイマー病ならアルツハイマー病を死因と見なすわけだ。「血管性および詳細不明の認知症」は、以前から女性の死因のトップテンに入っていたが(2014年は9位)、アルツハイマー病は今回初めて加わった。ちなみに「性別の死因」は次のとおり。

【男性】

(1)悪性新生物(がん)
(2)心疾患
(3)肺炎
(4)脳血管疾患
(5)不慮の事故
(6)老衰
(7)自殺
(8)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
(9)腎不全
(10)肝疾患

【女性】

(1)悪性新生物(がん)
(2)心疾患
(3)老衰
(4)脳血管疾患
(5)肺炎
(6)不慮の事故
(7)腎不全
(8)大動脈瘤および大動脈瘤解離
(9)血管性および詳細不明の認知症
(10)アルツハイマー病