テレビ東京「天才アスリート 栄光の言葉 みらいのつくりかた新春SP」(1日放送分)では、プロテニスプレーヤー・錦織圭のインタビューを放送。日本テニス界にとって96年ぶりとなるメダルを獲得したリオデジャネイロ五輪を振り返った。

リオ五輪はポイントがつかず、またツアーの間というスケジュールから、多くのトッププレーヤーが出場を見送った大会でもあった。「今回のオリンピックに関して言えば、ポイントがなくなってしまったので何をモチベーションにやったらいいんだろうっていうのはありました」と話す錦織だったが、五輪の歴史で日本が初めて獲得したメダルがテニスであることを知るや、気持ちにも変化が生まれたという。「色んな歴史がある中で自分もテニスができているので恩返しと言ったら大袈裟ですけど、自分もいつかメダルを獲って歴史を繋げたい」と言葉を続けた。

その3位決定戦では、過去の対戦で1勝9敗と分の悪いナダルが相手に。第1セットを取ったものの、第2セットは落とした。この時の状況を訊かれた錦織は「(メダルが)目の前まできているのは、ひしひしと感じてました。それで焦ってしまったり固くなってしまったり。このまま帰ろうかなと思ったこともありましたし。手がブルブル震えるような感覚はありました」と語るも、第3セットで気持ちを切り替ることができると見事接戦を制した。

「普通では味わえないプレッシャーや重さがあったので格別でした。オリンピックって自分だけの力ではない」という錦織。リオでの経験は自己最多となる58勝を挙げた昨季の結果にも繋がった。「大きな自信がついた。僕も自分のことを精神的に強いと思わないので色々経験しながら自信を身につけて今の自分がいる」と笑顔を見せた。