世界的なSNSアプリケーションとして日本を初め世界各国で親しまれているフェイスブック(Facebook)とツイッター(Twitter)。しかし中国大陸ではその状況は全く異なり、新浪の微博(ウェイボー)、そして、騰訊の微信(Wechat)が絶対的な地位を占めている。中国人の多さから億単位のユーザーを持つ両アプリだが、世界的な普及には至っていない。(イメージ写真提供:(C))Minh Tang/123RF)

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 世界的なSNSアプリケーションとして日本を初め世界各国で親しまれているフェイスブック(Facebook)とツイッター(Twitter)。しかし中国大陸ではその状況は全く異なり、新浪の微博(ウェイボー)、そして、騰訊の微信(Wechat)が絶対的な地位を占めている。中国人の多さから億単位のユーザーを持つ両アプリだが、世界的な普及には至っていない。

 中国メディア・今日頭条は2日、どうして「微信とQQは世界進出できないのか」とする記事を掲載した。記事は、微信が数年前から「世界的に最も潜在力を持つSNSアプリ」などと称され、世界的なスターを広告塔に用いるなど世界戦略を進めながら、世界的な普及にはなおも遠い状況であることを紹介したうえで、その要因を3点挙げて説明している。

 1点目は「時機を逃した」ことだ。微信が世界市場進出を開始した2012年にはすでに多くのアプリが各地で地に足を着けており、スターを起用した宣伝攻勢による市場戦略も功を奏さなかったとした。

 2点目は、「中国市場を第一に考える戦略」。騰訊は以前アプリの機能を中国と海外で同レベルにすることを表明したにも関わらず、国際版の微信は中国版に比べて今もなお簡素な内容に留まっていると説明。このことから、同社があくまで中国を計画のトップに据えていることは明らかであり「他地域の微信は単に部品を組み合わせた骨組みに過ぎない」と指摘した。

 そして3点目には、「現地化のやり方がひどい」点を挙げている。微信が中国で大きな成功を収めた背景には、騰訊が中国市場を非常によく理解していた事があるとしたうえで、国外市場に対しては中国市場のものをそのまま持ってきたような印象で「現地の市場ニーズに基づいて製品に調整を加えたりしない」と論じた。

 記事は「これらの3点が、中国企業が国際化するうえで次から次と犯しているミスであることを知らなければならない」と指摘。国外市場に進出するのであれば、国内市場と同じくらい厳格に扱わなければならない、としている。

 記事が指摘した3点のうち、特に最後の現地化については様々な分野において中国が抱えている問題と言えそうだ。中国の伝統文化コンテンツを世界市場に輸出しようとする際にも、中国のものをそのまま持ってきて強引に根付かせようとする嫌いがある嫌いがある。近頃では、「現地化」という言葉とともに、現地の状況やニーズに合わせることが叫ばれ始めているが、実際にできるかどうかはもう少し時間をかけて観察する必要がありそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Minh Tang/123RF)