夫の実家がイヤだ〜!元旦朝6時から着物でスパルタ式嫁教育・・・

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 昨年結婚し、初めて夫の実家で年末年始を過ごしたという桜井美奈さん(仮名・32歳・派遣/既婚)。そこで、30年以上過ごしてきた実家での年末年始との違いにほとほと疲れてしまったといいます。

「私の実家は、年末年始はダラーッと過ごすのがお約束。大晦日は母が作った年越しそばを食べて、コタツでテレビを見ながら延々と晩酌を楽しみます。元日の朝はおのおの好きな時間に起きて、お腹が空いている人は適当におモチでも食べて、9時くらいからなんとなくみんな食卓について新年のご挨拶。

 その後は昼過ぎまでダラダラとお屠蘇を飲みながらおせちをつまむんですが、それが『これぞお正月だなぁ』と感じる至福の時間なんですよね。午後は昼寝をしたり、気が向けば初詣に行ったり、とにかく三が日は時間や予定に縛られずゆるーく過ごすのが我が家流でした」

◆ピシッとし過ぎな夫の家庭の家風

 ところが、夫の実家はその真逆。大晦日から三が日にかけてダラダラできる時間など一瞬たりともなかったとか。

「義父は税理士事務所の所長、義母はピアノの講師という職業柄もあってか、そもそも夫の家庭は普段からピシッとしてるんですよね。義母は自宅でピアノ教室を開いているのでお家は常にピカピカだし、どうにもリラックスしにくいというか……。だから年末年始も覚悟して里帰りしたんですけど、実態は想像以上でした。

 まず、大晦日は着くなりおせちを仕上げる義母の手伝い。幸い調理自体は済んでいたのですが、重箱への盛りつけを頼まれて慣れない作業に手が震えました。実家は毎年買ったおせちですからね。そして、夕方になったらお蕎麦屋さんに年越しそばを食べに行き、帰宅後は家で紅白鑑賞。

 それも、全員ダイニングのテーブルについて、お茶を飲みながら見るんです。この時点で、お酒とつまみを手にゴロゴロしながら、適当にザッピングしていろんな番組を楽しむ実家の年越しがすでに恋しくなっていました」

 そして、年を越してすぐ義母が放った言葉に戦慄が走ったという桜井さん。それは……。

◆朝6時、義母に帯をぎゅうぎゅうと締められて

「『さあ、明日は6時から着付けするからもう寝ましょう』と……。結婚したときに私用の着物を仕立ててくれていて嫌な予感はしていたんですけど、まさか元旦早々マジで着させられるとは……。

 しかも元旦のスケジュールが超ハードだったんです。まだ眠くてフラフラしてる状態で義母にぎゅうぎゅうと帯をしめられ、7時半までには御座敷の部屋にクロスや食器などを美しくセッティングして揃って朝食。お屠蘇(とそ)はお上品に一人一杯までしか飲みません。

 そして午前中のうちに近所の本家へのご挨拶と初詣に行き、帰ってお客様用の料理を大量に作ります。もちろん、ずっと着物のままで。そして午後になると、義父の事務所の人や義母の教え子などが続々と年始の挨拶にやってくるので、延々と接待が続きます。

 愛想笑いしながらお酌を繰り返す間、実家に帰りたくて本気で何度か泣きそうになってしまいました」

 桜井さんが苦しい着物をやっと脱ぎすてられたのは、夜9時過ぎ。やっと責務から解放されたと思いきや、翌日も翌々日も朝から着物を着させられ、親戚や仕事関係者などへの挨拶や食事会などに連れ回されたそう。

◆姿勢が乱れると義母にやんわり背中を叩かれる

「ただ連れ回されるだけならまだいいですが、少し気を抜いて姿勢が乱れると義母にやんわり背中を叩かれるし、手土産を渡す役割を任せられているので失礼のないよう緊張するし、身も心もまったく休まりませんでした。

『あなたの実家がだらしないだけ』とか『年末年始の数日くらい我慢しろ』とか言われてしまいそうですが、ここまで習慣が違うのは本当にキツい。実家でのあの愛すべき年末年始は二度と味わえないのかな……と思うと、“離婚”の文字まで浮かんできてしまいます。

 夫に不満はないし、さすがに離婚まではしませんけどね。せめて夫の実家に帰らなくて済むよう、子どもが産まれたら年末年始は旅行に行こうかなとか、いろいろ画策中です」

 夫の実家への里帰りは「楽しい」という人のほうが少数派でしょうが、確かにこれはハード。桜井さんの“苦行の里帰り”は、まだ当面続きそうです。

<TEXT/持丸千乃>