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映画「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」シリーズなど数々の名作映画を手がけたことで知られるフランシス・フォード・コッポラが、1996年6月に受けたインタビューの音声がYouTubeで公開されています。インタビューでは人生や孤独に対する監督の考え方や、当時はまっていた死に関する想像ゲームなどについて語られました。

Francis Ford Coppola on Solitude - YouTube

ムービーはコッポラ監督が「死」について話しているところからスタートします。「人生はとても速く過ぎ去る。重要なのはどれくらい長く生きるかではなく、どれくらい質の良い人生を送ったかです。これはアルベール・カミュの書籍『幸福な死』のテーマにもなっています。若くして死ぬ人がいるが、その中には幸せに死んでいく人もいる。なぜならそういった人々は、人生に匹敵するくらい価値があることを成し遂げたからです」と話すコッポラ監督。



続けて、コッポラ監督は「子どものころ、2日で寿命を迎える蚊は人生が2日しかないことを知っていたのか?と心配していたのを覚えています。もちろん、蚊は自分の人生のことなど知りません。これこそが人生と言えるでしょう」とコメント。その後は当時コッポラ監督がはまっていた「死」に関するゲームへと話が進行していきます。



ゲームは電気の消えたエレベーターに乗り込んで、「1階に着くまでに死んでしまう」と想像するというもの。エレベーターが下り始めると、コッポラ監督の頭には奥さんや子どもの姿が浮かび、1階が近づくにつれて「自分はまだ生きている!」という思いが強くなります。エレベーターが1階に着いてドアが開くとエレベーター内が照らされて、「まだ生きているんだ!」と実感するとのこと。



インタビューの最後のパートでは、コッポラ氏の孤独に対する考えが語られました。ある人から「あなたの映画の根幹にあるものがわか。あなたの映画に通じることは『孤独』だ。ゴッドファーザーも孤独を描いた映画だ。孤独が持つ1つの側面は家族や他の人と共有する幸福だ。家族と一緒にご飯を食べたり、他の人と酒を飲んだりする。これは特定の人にとって『孤独』と感じられるかもしれないが、本来は幸福と感じられるものだ」と言われたコッポラ氏は「そうかもしれない!」と思ったそうです。



コッポラ氏は、子どものころから一人で部屋にこもるのが好きで、友達もいなかったとのこと。しかし、本当は友達が心底欲しく、当時の自分の考えを「嫌いだ」と話しています。