「ローグ・ワン」では元帝国軍のK-2SOが大活躍 (C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

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 SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズには、R2-D2&C-3PO、BB-8など愛らしいドロイドが数多く登場する。最新作「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(公開中)では、長身痩躯の黒いボディに加え豊かなユーモアを持つK-2SOが、印象的な活躍を果たした。同シリーズのドロイドは、なぜ人気を博しているのか。その秘密は“無表情”と“既視感のあるデザイン”にあった。

シリーズ全作に出演するR2-D2とC-3POは、米ハリウッドのスターが名を連ねる「ウォーク・オブ・フェイム」に足型を刻み、そのロボット版である「ロボット・ホール・オブ・フェイム」でも殿堂入り。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で初登場したBB-8は、内蔵バーナーでサムズアップするなど、キュートな仕草が話題となった。プリクエル3部作ではバトル・ドロイドなどが生まれているが、愛すべきドロイドたちに共通するのは“表情がない”という点だ。

メタルボディに包まれたドロイドは、人間と違い何が起きても表情を変えない。しかし思考や行動の意図はその仕草から読み取ることができ、シリーズ生みの親ジョージ・ルーカスは、C-3POの表情を完ぺきな無表情にし、背景や状況をヒントにその感情を理解できるよう描写したと語っている。さらに、ロボットなのに人間臭いお茶目な行動をとるというギャップも、見る者に愛着を抱かせる一因だ。「ローグ・ワン」では、K-2SOが主人公ジンとキャシアンに惑星ジェダの砂丘で待機させられ、機嫌を損ねるあまり持っていたカバンを落としてしまうひと幕がある。

また「ローグ・ワン」のメガホンをとったギャレス・エドワーズ監督は、シリーズを通して「デザインの美学」が存在すると明かす。「例えば、まん丸なデス・スターはR2-D2の頭の形とよく似ているよね。こうやって『スター・ウォーズ』には繰り返し使われる形があるんだ。K-2SOのデザインには、過去の『スター・ウォーズ』に出てくるものから、細かいディテールを取り入れているよ」。既視感のあるデザインを取り入れることで、見る者の親近感に直結するというメカニズムが、ドロイド人気の秘けつとなっている。