インディはなぜムチを
使わなかったのか?その答えは… 写真提供:アマナイメージズ

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 スティーブン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演の大ヒットアドベンチャー「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」の名場面誕生の裏話を、同作の製作を務めたフランク・マーシャルが、米ハリウッド・レポーター誌で明かした。

 考古学者インディ・ジョーンズを主人公に、神秘の力を宿した“聖櫃”をめぐる争奪戦を描いた大ヒット作。ムチを愛用するインディが、剣を振り回す悪者を銃でしとめるシーンは、ハリウッドの映画史の中でもアイコニックな場面と言われている。

 マーシャルは、「気温約54度のチュニジアで6週間撮影していたんだが、残された日数はあと3日になってしまった」と、当時の状況を説明。当初はムチ対刀剣の大立ち回りが予定されていたが、「午前中をまるまる使っても絵コンテ3枚分しか撮れなかった」と切羽詰っていたことを明かす。

 撮影が予定通りに終了しないと察したマーシャルは、昼食時にスピルバーグ監督と相談。フォードの「気分がすぐれない」こともあり、大乱闘からトーンダウンさせようという話が持ち上がり、さらには「『ここに銃があるんだけど、これを使ったらどうだろう?』と誰かが言ったんだ」。これが鶴の一声となり、話はとんとん拍子に進んでいったという。

 「ランチの後、3ショット撮影して、スケジュールに2日分の余裕ができた。この映画で一番の決定的瞬間だったね」とマーシャルは述懐。「試練を与えられたときには、それを解決することが自分たちを高め、よりよいアイデアを手にする鍵になるんだ」と、この経験から得た教訓を語った。